工藤 忍|株式会社DLP|東京都目黒区


― 経営者として「このままではいけない」と思い、ラボ改革に着手しました。不思議なことに、なるべく自費の技工物をメインに仕事をすることを心がけていくと、徐々に状況は改善されていき、インプラント技工の依頼も右肩上がりに増えていき、現在では、保険と自費の割合が昔と全く逆転しています。これは経験者だから言えることですが、夜遅くまで作業しても良いことってないですからね(笑)今は、遅い日でも20時頃にはスタッフが帰れるように気を付けています。

インプラント技工に絶対的な自信あり

インプラント技工のどんなところが強みですか?
― とにかくドクターの方々に、『インプラントのことで僕は分からないことはないです!何でも聞いてください!』と言えることですね。新規の取引先の先生の場合は、必ずプレゼン資料を持って足を運び、具体的に分かりやすく説明しています。「インプラントのことは僕がいるから何も心配いらないですよ」、と伝えています。私は自信過剰な性格ではないので、なにも偉そうに言っているのではないんです(笑)インプラント黎明期から手掛けてきたから、たまたまインプラント技工に詳しいんです。

― 私の場合は、日本には現在、大小30くらいインプラントメーカーがありますが、うちは一緒に開業した先生がインストラクターを務めている特定のメーカーだけに意図的に特化しています。だから、ウチのラボの取扱いのインプラント技工の99%がそのメーカーのものです。今では、どのメーカーでもやり方はほとんど同じですから、別のメーカーのものも扱うことはできるのですが、1つのメーカーに特化することの利点の方が大きいと思っているんです。例えば、そのメーカーのものはうちでは全てのものをストックとして抱えているので、ドクターが困った時や、つまずいた時は、実際にモノを使って相談に乗れることも強みの一つだと思います。

具体的には、どんな相談をされることが多いですか?
― 今はインプラント技工の際に使う材料がすごく複雑になっていて、全てを把握することは結構難しいんです。オールセラミックではe-maxとジルコニアでどう違うのか、とか、ジルコニアでセラミックを盛るタイプと盛らないタイプの使い分けはどうすべきか、とか。なので、材料の違いと適応症例を資料にして持って行って、院内セミナーを開かせて頂き、プレゼンしたりもしています。さらに、うちのラボでは、技工士向けの講習会も開いています。たとえば、スクリューで止めるやり方と普通の補綴物のようにセメントで止めるやり方の使い分けとか、その時の中間構造の作り方は変えた方がいいのかどうかとか、内容的には、超臨床的な内容のものに絞っています。そういった内容のセミナーが世間ではあまりないというのは自分も経験上よく分かっているし、何もなかったら絶対つまづきますから。自分が昔つまづいたことを、今の皆さんがつまづかないようにしてあげたいんです。そんな想いが講習会を始めたきっかけです。正直なところ、講習料で儲けようだなんてこれっぽっちも思っていないので、安い参加費用で開催しています。興味のある技工士の方は、ぜひウチのラボまでお問い合わせ下さい。

先生のパートナーになれる若手技工士を育成する

後進の指導にも随分と力を入れられていますね。
― 気付けば、僕はもう50歳です。だいたい30歳前後で開業されるドクターが多いと思うのですが、今、僕が30歳のドクターと知り合っても、そのドクターが50歳でバリバリやっている時には自分はもうサポートできない年齢になっていますよね。だから、先生がバリバリやっている年代にパートナーになれるように、同年代の技工士に担当させています。若手技工士は、急に担当が増えると不安なことも多いとは思いますが、「悩んだ時や困った時には、僕がバックアップするから心配せずに、全力でドクターをサポートしてこい」って言っています。


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