坂上大吾|ディタ|千葉県船橋市

「労働相談のできる勤務環境」

ディタさんの会社としての特徴も教えていただけますか?
― 社保完備はもちろんですが、社労士の先生、あとはコンサルティングや税理士の先生も入れているんです。必要であればスタッフも先生方とお話できるようにしています。歯科技工士はどうしてもブラックな印象がありますから、社内で労働相談できる環境を整えることでそれを払拭したいなと思っています。

なるほど、それは素晴らしいですね。
― 終業時刻も六時半には帰れ!と口を酸っぱくして言っています(笑)残業するなら残業届けを出しなさい、それが面倒くさかったら帰りなさい、と。帰れないのであれば何で帰れないかということをよく考えて、明日に回せるものは明日でいいじゃないって言うんですね。かなり綿密に計画を立てて、うまく機械を使い、時間もうまく使っているのに「まだパンパンだ」という場合もある。その時には、ディタグループと言っているんですが、外部で協力してくれる技工士さんにお願いしようということでやっています。

― 若い人たちに考えてほしいのは、CAD/CAMって歯学・歯科技工学を分かっていることが大前提なので、そこのベースがないとただの工場の工員になってしまうということです。僕らは歯科技工士っていう資格のもとで働いている、あくまで歯科技工学の専門家。CAD/CAMの専門家じゃないということです。たまたまCAD/CAMが僕らの歯学とか歯科技工学を支えるための、便利なものとして現われただけなんですよね。


― さすがに、手で作れるようになりなさいってうるさくは言わないですよ。でも歯学とか歯科技工学を実現するためにCAD/CAMをうまく使いこなして欲しいですね。そのためには、もちろんコンピューターだとかパソコンの知識もしっかり持ってもらわないといけない。結局、僕らを越えるような新しい歯科技工士になれよ、というだけだと思うんですよ。CAD/CAMを使って楽だというんじゃなくて、僕らが作れないようないいものを作ってほしいし、僕らが出来なかった働き方を実現してほしい。

― これから色んな働き方や開業の仕方があると思うんです。パソコン一台で開業する歯科技工所も出てくると思う。でも形はどうあれ、歯科医院にとって繁栄するような働き方ができ、うまく社会貢献ができればいい。

― 僕は、技工士は歯を作らなければいけない、というわけじゃないと思うんです。歯学と歯科技工学がベースとなって、歯科医院が繁栄できるような歯科技工士であれば、最低限オーケー。それに加えて、手でかっこいい歯をうまく作ることができれば、それはもっといいですけれども。CAD/CAMの登場で、歯科技工士が関わる範囲が変わってくるんですけど、だからって勉強しなくていいっていうわけではない。知識を持って、それを頭の中で知恵にして、新しい歯科医療を進めていかなきゃいけない。

― ラボに引きこもって作っているだけがこれからの歯科技工士ではない。外に出て患者さんとしゃべって、ドクターと衛生士さんと助手さんと話をして、ということをもっとやるべきです。だから、人とコミュニケーションを取るのが嫌だから技工士になった、っていうのダメだと思うんですよ。人とコミュニケーション取りたくないから歯科技工士になった、っていう子がいると、じゃあ君は歯科医院勤務ね(笑)って言っちゃう。意地悪で言っているんじゃなくて、そうしたらその子がもっと良くなるというところを僕が嫌われてもいいから言ってあげなきゃと思います。

「人生が2倍楽しい、歯科技工士という仕事」

もし高校生に戻ったら、また歯科技工士になりますか?
― そうですね。たぶんなるかなぁ、という感じですね(笑)というのも、僕は何になってもいいなと思うんですね。魚屋さんとか八百屋さんとか全然別の仕事に就いていたとしても、そこの業界のために、おそらく今と同じようなことを考えていると思うんですね。それがたまたま歯を作ることだったので、患者さんの歯をきれいにするとか歯医者さんに喜んでもらうことを目指しているだけで。魅力ある仕事ですからね。やってて面白いですし。

― それに、僕が技工士になった時には手で歯を作っていましたが、今はコンピュータを使いこなして歯を作る時代になってきて、またちょっと変わってきたと思うんです。それって、また新しく開業する、また新しい技工士になるっていう感覚で、楽しめそうだなと。僕としては人生を2倍楽しめている感覚で技工士になってよかったと思っています。

どうもありがとうございました。

編集後記/大久保
坂上さんにインタビューをさせていただき、終始感じたのは、歯科技工士という仕事を「心から楽しんでいる」ということ。口腔内スキャナの最適な使い方から、歯科医院の経営まで、幅広くアドバイスし、最終的には患者さんのより良い治療につなげる。坂上さんが楽しめているからこそ、高いレベルで仕事をされているんだなと感じた。デジタル技工の時代に、これからの発展がますます楽しみだ。
ディタメンバーの声

私は、もともとCAD/CAM技工に興味を持っていました。ディタでは、それをメインに仕事ができているので、すごく満足していますね。分からない事があっても、坂上社長が丁寧に教えてくれる。不安なまま仕事をやることはないので、安心できる職場環境だなぁと感じています。
技工物を作る際には、モデリングする時、周りの歯と調和できるように気をつけてます。歯科医院ごとに歯の形など好みは違うので、満足いただける技工物作りができるよう、強く意識しています。分からない事は、丁寧に教えてくれるので1つ1つ納得しながら技工物を製作できます。新しく出来る事もどんどん増えていきますし、楽しみながら成長できる職場です。

ディタに入社してよかったのは、1年目から歯を作ることが出来てデジタル技工を学べるところですね。なかなか1年目から経験できないことが、できている実感はあります。
技工物を作る際には、セット時の調整が少なくなるよう、気をつけていますが、そういった点をドクターから評価してもらえるときは、すごく嬉しいですね。今後も、評価される技工物を作っていきたいと思っています。

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