代表取締役
薄井 秀敏(うすい ひでとし)
1999年 東北歯科技工専門学校 卒業
1999年 神奈川県内技工所 勤務
2013年 神奈川県内歯科医院院内ラボ 勤務
2016年 株式会社u-Style うすいキカク 設立
きっかけは両親のひとこと
― 歯科技工士というご職業に興味を持ったきっかけは何ですか?
最初のきっかけは両親から、「儲かるらしいよ」って言われて勧められたことですね(笑)実際、周りの技工士仲間に聞いても、そう言われて歯科技工士という職業に興味を持った人は多いみたいです(笑)自分の場合は、子供の頃に流行っていたミニ四駆の改造が好きだったことも大きいです。ミニ四駆は、パーツを変えたり削ったりと色々こだわれるところが多くて面白かったことを覚えています。
18歳で実家を出て専門学校に通い始め、初めての一人暮らしも楽しかったですね。専門学校の授業も楽しくて、実習でいろいろ作るのですが、もともとモノ作りが好きだったのでつらいと感じることは何もなかったですね。国家試験では時間内に技工物を製作する課題があり、同期の仲間で試験突破に向けて猛練習したことも、今では良い思い出ですね。
転職後すぐに元の職場に復帰
― 実際に働き始めてみて、どうでしたか?
卒業後は、同じ学校の先輩が在籍していた大手の自費技工物専門のラボに入社しました。就職してみると学生時代との違いに愕然としましたね。勤務時間は朝8時から夜12時までという、いわゆるブラック企業みたいな状態で、製作にかける時間も学校とは全く違いました。専門学校ではクラスプやクラウン1個を1週間くらいかけてゆっくり作りますが、就職後は1日に何個も作らなければいけません。
仕事なので当然なのですが、当時はそのギャップが大き過ぎてついていけず、1年ほど他の職種に転職しました。その一年間で改めて思ったことは、「自分はモノづくりの仕事をしたいんだな」ということでした。もう一度、再出発しようと思い、元のラボに復職させてもらいました。
― 復職後は順調だったのですか?
はい、最初の頃は保険技工物をメインにやっていたのですが、5年くらいたった頃だったと思うのですが、先輩技工士がラボを辞めることになり、念願のセラミック技工物を任されるようになりました。最初の頃は、焼成による収縮を予測して色を置くことや、前に倒れる角度を予測するといったことが難しかったですね。
あとは、セラミックは天然歯に似ていて、均一ではなくさまざまな表情があるところにセラミストとしての仕事の面白さを感じたことを覚えています。完成したセラミックの技工物一つ一つの表情を見ると、「今回は、こんなの素晴らしい技工物を作ることができた!」という満足感があるんですよね。
独立すれば、設備の機材ひとつとっても、自分の使いたいものを購入できますし、自分の納得のいく時間をかけて技工物を作ることも出来ます。自分の技術レベルが上がるにつれて、自分がこれまで磨いてきた「こだわりの技術」を理解してくれる先生と一緒に仕事をしたいという思いも強くなっていきました。
再製件数はゼロ
― 薄井さんの技工物は、どのようなことにこだわっていますか?
色合わせですね。もしドクターの方が、色合わせに困ったらぜひうちに声を掛けてほしいと思っています。出張立ち会い時には、カメラのライトなどにも気を配ってシェードテイキングさせて頂いています。当然、自費の技工物には患者さんも高い治療費を支払っているわけですから、調整をする必要のない、色もバッチリきれい、という技工物を提供することを心がけていますし、実際、独立開業してからは再製件数がゼロ件であることが自慢です。
なるべく短期間で専門性を身につけさせてあげたい
― 今後は、ラボをどのようにしていきたいですか?
独立して最初に仕事をさせて頂いたのは勉強会でご一緒していた先生だったのですが、仕事を頼んで頂けたことが本当にもう嬉しくて、その嬉しさたるや、今でも忘れられないですね。今は、その勉強会の仲間のドクターの方からの仕事の依頼が増えていっています。理想は、海外のアニメ会社のピクサー社のように、1つの会社の中に、個人が集中できる個室空間を設けて、それぞれがプロとして責任感を持って仕事をしつつ、1つのラボとしても一体感がある。そんなラボが理想ですね。
― 薄井さんのラボに興味をもった技工士にメッセージを。
自分で独立してみて分かったことは、自分でこだわった設備や器材を取り揃えて、仕事をしやすい環境を作ることは本当に楽しいものです。だから、もしウチで働きたい技工士がいれば、ぜひ遠慮なく言って欲しいです。幸い、ウチはまだ独立したばかりなので、スペースは広く残されているので、ぜひ理想のラボを一緒に作っていきましょう。
また、新人技工士の教育にも力を入れたいと思っていて、なるべく短期間で専門性を身につけさせてあげて、早く自分の仕事に見合ったお金を稼げるようにしてあげたいと思っています。そうしないと若手技工士は減り続けてしまうし、歯科技工士業界として維持できないと思います。職人気質バリバリの私自身がやっていることと矛盾してしまいますが(笑)、今後の若手技工士は、職人気質を持ち過ぎても良くないと思うのです。
自分は好きで楽しいからこだわってやっていますが、それだとどうしてもお金を稼げるようになるまで時間がかかってしまいますから。最短ルートで若手技工士を早く一人前にしてあげて、一日も早く技工士の仕事のやりがいや楽しさを知って欲しいのです。
デジタルでは作れないものを作る
― 今後、歯科技工士の仕事はどのようになっていくと思いますか?
このままの調子で歯科技工業界のデジタル化が進むと、いずれ口腔内スキャナーのデータから直接技工物を作るようになると思いますが、おそらく色味は均一な白色になるでしょうから、より本物らしさを求めるドクターや患者さんには物足りないと思うのです。
現在、品質よりも価格を訴求しているラボが提供している技工物は、いずれはデジタル化によって歯科技工士ではなくドクターだけでも作れるようになります。そういった時代になっても、機械に出来ないものを提供できるラボは生き残れるのではないでしょうか。その辺りが、私のラボの売りになっていくと思って、日々自己研鑽を続けています。
また、私たちが良い仕事をする上では、歯科医師の先生にも勉強していただかなければならないことが多いと感じています。きちんとした印象採得やシェードテイキングができていてこその技工物ですので、そこが欠けている状態で模型を出されても「うちに出してくれれば何でもできますから任せてください」とは申し上げられないからです。
― 人生をやり直せるとしたら、また歯科技工士という仕事を選びますか?
そうですね、間違いなく歯科技工士を選ぶと思います。もちろん向き不向きはあると思いますが、モノ作りが好きな人には、一生をかけて自分の技を磨き続けられる仕事なので、飽きることのない素晴らしい職業だと思います。
ありがとうございました
編集後記/安藤
2016年に開業した、こだわりの最新設備を備えた洗練されたラボの代表。現在はお一人だけでシェードなどにこだわったセラミック技工物を作製しているが、近い将来に、仲間の技工士を増やし、映画会社のピクサーのようなラボに発展させることが目標の技工士さん。
株式会社u-Style うすいキカクの基本情報
〒220-0023
神奈川県横浜市西区平沼2-4-22-203号
<沿革>
2016年 株式会社u-Style うすいキカク 設立
株式会社u-Style うすいキカクへのアクセス5>
技工物種類 | 対応可否 |
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保険FMC | - |
自費クラウン/ブリッジ | - |
自費インレー・アンレー | - |
CADCAM冠 | - |
チタン冠 | - |
インプラント(ストローマン) | - |
インプラント(ノーベル) | - |
インプラント(その他) | - |
デンチャー(保険) | - |
デンチャー(自費) | - |
矯正 | - |
マウスピース矯正 | - |
マウスガード | - |
自費TEK | - |
ラミネートべニア | - |
求人項目 | 概要 |
---|---|
募集職種 | 求人情報がありません。 |
給与/賞与 | 求人情報がありません。 |
勤務時間 | 求人情報がありません。 |
勤務地 | 求人情報がありません。 |
休日 | 求人情報がありません。 |
福利厚生 | 求人情報がありません。 |
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