代表取締役
間中 道郎(まなか みちお)
2006年 日本大学附属歯科技工専門学校 卒業
2006年 DENT CRAFT Studio 入社
2015年 Dent Craft studio Mʼs Art 設立
2018年 Dent Craft studio Mʼs Art 移転
<その他>
QDT Master Pice 掲載
Qz in German 掲載
IPS e.max SMILE AWARD 2016 in Madrid
ASIA PACIFIC 最優秀賞 受賞
真剣勝負ができる仕事
― 間中さんにとって、歯科技工士とはどのような仕事ですか?
うーん、一言で表現するのは難しいけど、「自分の能力を出し惜しみせずに全力で取り組める仕事」とか「常に自分と向き合い、真剣勝負ができる仕事」といった感じですかねぇ。自分の場合は、サラリーマンを辞めて歯科技工士になったので、歯科技工士という仕事に対するその辺の想いは、他の技工士よりも強いかもしれません。
この道に迷いなし
― サラリーマンからの転職に迷いはなかったんですか?
うん、迷いは全くなかったですね。大学で就職活動をするときに、時間を忘れるくらい集中して没頭できる仕事をしたいなと思っていて。それはモノづくりに関わる仕事かな、と思っていたんだけど、いまさら専門学校に行くと学費もかかってしまうし、結局、営業職のサラリーマンになったんですよね。
当時は若くて勢いもあったから結果もついてくるし、営業の仕事は面白かったです。でも出世にあまり興味がなかったから、5年くらいすると「このまま続けても今の状況がずっと続くだけなんだろうなぁ…」とか目標が見い出せずにモヤモヤしちゃうときがあって。そんな時「よし、歯科技工士になろう!」と一念発起したんです。
― ご家族はどんな反応でした?
結婚するときに嫁さんに「もしかしたら、いつか会社を辞めて、転職する可能性があるかもしれないよ」とは伝えてあったので、驚きはなかったみたいです。でも内心、不安を感じていたかもしれませんね(笑)とにかく学校を卒業するまでの3年間は思っていた以上に大変でしたね。昼間にアルバイトをしながら夜間コースに通っていたので、アルバイトじゃ稼げるお金も限られてるし、サラリーマン時代の貯金を切り崩して生活していました。
― 実際に学校に行ってみてどうでした?
どうもこうもないですよ(笑)もう、ひたすら毎日必死(笑)専門学校の同級生には若い子たちが多かったけど、自分には家族もいたから、置かれている状況も覚悟も違っていたし。とにかく、この道に進むことに対する迷いがなかったですね。歯科技工士になることに腹が座っていたと思います。嫁さんに迷惑をかけているという気持ちもあったし。
一生の恩師との出会い
― 卒業後は、どんなキャリアを積んできたのですか?
知人の紹介で、東京の表参道にある土屋覚さんのDent Craft(以下、デントクラフト)という歯科技工所で働けることになりました。最初に入った職場で歯科技工士としてのスタイルが決まってしまうことが多いと思うので、今思うと、技工士になって最初に土屋さんの仕事を間近で見られたことは、本当にラッキーだったと思いますね。
土屋さんとの初対面は「衝撃」の一言でした。それまで自分が知っていた技工士とは雰囲気が全然違ったんです。独特なオーラがあるっていうか、人としてとにかく魅力的だったんです。そして、土屋さんのラボの中を見回してみると、当時は今ほど全盛ではなかったインプラント技工物がゴロゴロあって。その圧倒的に精度の高い技工物を見て「本当にいつか、自分にこんなものが作れるようになるのか!?」とビビりましたね(笑)
土屋さんには、技術的なことだけじゃなくて、技工士の仕事に対する心構えや考え方など、歯科技工士として必要なことを全て学ばせて頂きましたね。もちろん今でも多くのことを学ばせて頂いていますし、私にとって文字通り、「一生の恩師」ですね。
― 実際に仕事をしてみて、歯科技工士の仕事はどうでしたか?
デントクラフトは保険の技工物を作っていなかったので、求められるレベルが高く、毎日必死でした。自分は31歳で技工士になったのですが、自分で言うのも気恥ずかしいけど、最初の5年間は歯を食いしばって誰にも負けないくらい努力をしたと胸を張って言えますね(笑)とにかく技工士として一日も早く上手くなりたくて、家に持ち帰ってまで仕事をしてましたからね。さすがに家にまで持って帰る技工士は、なかなかいないと思いますよ(笑)
あまりいいことじゃないんだけど、当時は毎日、起きているのか寝ているのか、分からないような生活をしてましたね。職場で土屋さんの仕事を見て、その技術を盗んでは試す、毎日、その繰り返しでした。変な癖がつかないように、削るバーの角度や当てる強さ、使っている道具の種類など、仕事をしている土屋さんの全てを、よ~く観察していましたね。
向上心がなくなって納得したら、そこで終わり
― その後、独立して開業することになったと思うのですが。
そうですね。約10年間、デントクラフトでお世話になり、その後、独立させて頂きました。今、特に心がけていることは、「志をもったドクターと仕事をすること」です。「このくらいでいいかな」と妥協するようなドクターと一緒に仕事をしても、仕事があまり楽しくないんです。せっかく歯科技工士になって技術を磨いてきたのだから、ドクターとパートナーのような関係で、一緒に技術を極めていきたい、そんな想いを持って仕事をしています。
― どんな時に、仕事にやりがいを感じますか?
建て前として言っているのではなく、本音で心から「患者さんのために」という行動や実行が伴ってるドクターと仕事をしているときですね。歯科技工士の仕事って、自分の仕事が完璧だと思ったら終わりだと思うんです。向上心がなくなって、納得したら、そこで終わり。だからこそ自分は、向上心の高いドクターと仕事をしたいんです。
もしかすると一生、自分が究極的に納得する技工物はできないかもしれない。今でも納品後に、「あそこはもっとこうしておけばよかったかもな」とか常にどこかにそういう気持ちがあります。そういう意味では、歯科技工士の仕事って、100点満点が取れない仕事なのかもしれませんね。
責任や期待に応えたいという気持ちが大切
― 歯科技工士が年々減っていると言われていますが、若い人たちにメッセージを。
正直に言うと、歯科技工士の仕事は、そんなに甘くないと思います。座っている時間が長いので体力と言う意味では大変じゃないけど、患者さん一人ひとりに対してオーダーメイドなものを、手作業で、丁寧に作っているから、とにかく時間がかかるんです。でも、フルオーダーメイドだからこそ、患者さんやドクターの期待や責任に応えたい、という気持ちが芽生えるんだと思うんです。
あとは、あくまで歯科技工士という仕事は、職人の世界なんですよね。だから本気さが必要です。良い仕事だけれども、それなりの気持ちや覚悟を持っていないと続かない。でも頑張ったら必ず、その先にある素晴らしい景色が見られる、そんな仕事ですかね。あとは、良い仕事を見ないと技術は上がらないので、就職や転職を考えている若い技工士たちには、自分の職場選びにはこだわって欲しいですね。
患者さんのために、最高の技工物を作り続ける
― 今後は、どんな技工所にしていきたいですか?
おかげさまで今は多くのドクターの皆さんと仕事をさせて頂いていますが、今後は、若手の育成にも取り組んでいきたいです。まずは5人くらいの規模にできればいいかな、と思っています。質の高い技工物を確実にドクターに提供するには、自分の目が届く5人くらいの規模が最適だと思っているんです。
― 間中さんに興味を持ったドクターにメッセージを。
自分の恩師である土屋さんから受け継いでいることの一つに、「患者さんの診療に立ち会うこと」があります。技工士は、ドクターや患者さんと密にコミュニケーションをとりながら仕事をすることがとても大切だと思うんです。私の場合、立ち会い時に自前の窯を持っていくことも少なくありません。その場でドクターや患者さんと話し合い、ステインの色を患者さんの希望に合わせて少しカスタマイズしてあげるんです。ちょっとした作業なのですが、患者さんはこのちょっとした気配りをとても喜んでくれます。
もちろん患者さんの診療に立ち会うことは大変だけれども、「患者さんが喜んでくれる技工物を作って欲しい」という想いを持つドクターの期待に応えるには必要不可欠なことだと思っています。その結果、自分の作った技工物をセットしたときに、患者さんの表情がパッと明るくなったり、長年抱えていた歯の悩みがなくなって、患者さんから抱きつかれるくらい喜んで頂くこともあります。私の場合は医院で立ち会って、患者さんから直接、喜びの声をもらえることが明日の仕事への活力になっているのかもしれませんね。
編集後記/高崎
見た目は強面(こわもて)だが、良い恩師との出会いに恵まれたことに感謝の言葉を口にする謙虚な姿勢が印象的だった。ラボの片隅に置いてあったトロフィーに気づいて質問をしたら、黙々と技工物を作りながら、2016年にスペイン・マドリードで開催された世界大会でE-maxのチャンピオン(最優秀技工士)に選ばれたことを照れながら教えてくれた。仕事に向き合う情熱と覚悟から、一流の匂いを感じた。
Dent Craft studio Mʼs Artの基本情報
〒213-0011
神奈川県川崎市久本3丁目16-21-2F
<沿革>
2015年 Dent Craft studio Mʼs Art 設立
2018年 Dent Craft studio Mʼs Art 移転
Dent Craft studio Mʼs Artへのアクセス
Dent Craft studio Mʼs Artの
取扱技工物
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