令和2年9月より前歯部CAD/CAM冠が保険適用に
令和2年度中央社会保険医療協議会では新型コロナウイルス(COVID-19)対策に関する多くの議題を取り扱ってきた。そのような中で、歯科医療に関して言えば、高騰する金銀パラジウム合金の改定が議論されてきた。
そして、8月19日に、オンライン開催された第464回中央社会保険医療協議会の「医療機器の保険適用について」の項目に、クラレノリタケデンタル株式会社のカタナ アベンシア N が盛り込まれた。これにより、9月より前歯部のCAD/CAM材料が保険適用となった。
厚生労働省_中央社会保険医療協議会 総会(第464回)議事次第_「医療機器の保険適用について」
カタナ アベンシア N の特徴はグラーデーションがある。マルチレイヤータイプのブロックであり、用途としては前歯部を想定して開発された。
・保険点数は、1歯につき1200点
・歯冠補綴時色調採得検査10点
・テンポラリークラウン34点も算定
以前から歯科業界では言われてきた、前歯部の保険適用の補綴物にCAD/CAM冠が加わることにより、以前よりまして歯科業界のデジタル化が一層進展していくことが期待されている。
気になる技工料はいくら?取扱ラボはどこ?
さて、気になる技工料ですが、いくつかのラボに問い合わせたところ、
9,000円~12,000円(材料代別途約5000円ほど)の技工料に設定しているラボが多いようです。
前歯のCAD/CAM冠を出す場所にお困りの方、取り扱いラボの技工料金を知りたい方は是非一度技工士ドットコムにご相談ください。