前回の記事では、アマンギルバッハのミリングマシン:セラミルモーション2の特徴や、価格をご紹介させていただきました。この記事では、セラミルモーション2を使用して、形の違う2種類のe-maxブロックを削り出した時の完成度の比較検証結果をご紹介させていただきます!
〜この記事はこんな方におすすめ〜
歯科技工士の方
技工物の比較に興味がある
アマンギルバッハのミリングマシンについて知りたい
この記事は3分で閲覧可能。目次はコチラ!
情報提供:ファインデンタルラボラトリー
この記事は、神奈川県横浜市に拠点を置くファイン・デンタルラボラトリーの、デジタル部門統括責任者を務める歯科技工士岩崎直紀さん、朝日レントゲンとイボクラール・ビバデントが共同で行った比較検証の結果を情報提供していただいています。
↓↓この記事で使用されているアマンギルバッハのミリングマシン:セラミルモーション2について知りたいかたはこちらから↓↓
比較するブロック
左:IPS e.max(プログラミル専用のピン)右:IPS e.max(従来のピン)
今回の比較検証で使用するe-maxのブロックとホルダーです。
写真はIvoclar Vivadent社のIPS e.maxですが、下のピンの形が違うものが海外では発売されています。
違いは、左のIPS e.maxはivoclarvivadent社から発売されているミリングマシン専用のブロックになっているため、日本ではあまり見かけることがないブロックになっております。
使用するホルダーは、どちらもアマンギルバッハ専用のものになっています。右のホルダーはivoclarvivadent社のプログラミル(ミリングマシン)専用のブロックをアマンギルバッハのミリングマシンで削るための特殊なホルダーです。
左のホルダーは、1度に12個のブロックを削れますが、右のホルダーは、ブロックの形が特殊なため1度に3つしか削ることはできません。このように削れる本数に大きな差が生まれており、多くの技工物をさばくことは難しいかもしれません。
削り上がった技工物写真・比較
↑こちらが削り出し後の技工物です。
左:IPS e.max(従来のピン) 右:IPS e.max(プログラミル専用のピン)
IPS e.max(従来のピン)
IPS e.max(プログラミル専用のピン)
IPS e.max(従来のピン)2
IPS e.max(プログラミル専用のピン)2
高性能なミリングマシンで削り出しているため、どちらで削りだしても完成度は抜群なのですが、IPS e.max(プログラミル専用のピン)を使用した時の方が明らかにシャープさが変わってきます。これは、プログラミルを削るブロックの特徴でピンの部分が太く作られている為、より安定感を上げてブロックを削ることができます。
IPS e.max(従来のピン)3
IPS e.max(プログラミル専用のピン)3
画像だとわかりづらいのですが、模型に合わせて見ると、IPS e.max(プログラミル専用のピン)がのほうが適合が良くなります。
比較検証結果
-岩崎さん
使用しているミリングマシン自体が、すでに高性能のため、どちらのブロックを使用しても、ぱっと見の画像では判断が難しいくらいの完成度の高さになっています。しかし、IPS e.max(プログラミル専用のピン)ホルダーで削り出した方が、圧倒的に完成度や適合が良くなり、プログラミル専用のピンのほうがシャープさがより濃く出ます。
すごくマニアックな比較検証ではありますが、朝日レントゲンとイボクラール・ビバデントの方々と一緒に検証させていただいたのでとても貴重な経験になりました!
-ありがとうございました!