世界初、歯科医院向けコロナ対策ロボットを開発
アメリカのボストンとアラブ首長国連邦のドバイに拠点を置くボストンデンタルクリニックは、院内を殺菌消毒し、コロナウィルスの拡散を断つためUVD(紫外線殺菌)ロボットの導入を公表した。この科学的技術を活用したのはボストンデンタルクリニックが世界初となる。UVDロボットは高い殺菌作用があり、室内の空気中や表面に付着した有害な病原体や普通の薬剤では死滅しない超強力な細菌を除去してくれる。
コロナウィルスの発生地、中国の武漢に設立された病院でも衛生管理において人的ミスの可能性をできる限りなくすためこのUVDロボットが導入されている。これは医療従事者や清掃スタッフの負担を少しでも和らげるという効果も見込まれている。全自動ロボットは約10分間隔で作動するため、限られたスペースで働かなければならない清掃スタッフを追加する必要がなくなるので従業員の安全性をしっかり確保できる。
ボストンデンタルのマグドエルマレッキ医師はこのように話している。「私たちは、世界で初めてこのUVDロボットを導入していますが、患者様にこのコロナパンデミックの中、少しでも安心して当院をご利用いただけるように 最先端の技術を提供することを心がけています。私たちの目標は皆様に期待されている以上のものを作り、そして従業員や患者様のことを常に第一に考えることです。また、私たちは全ての従業員のために安全性や滅菌プロセスを最大限活用できるよう、空気のろ過や個人防護具などに対しても、これまでに多額の投資をしてきました。このパンデミックが世界中で続いているなかでしっかりと衛生管理された環境を患者様とスタッフに保証するように努めています。」
このロボットは殺菌のために8種のUV-C紫外線ライトを使用し、99.99%のウィルスや細菌を完全に殺菌しながら部屋の隅々まで360度作動する。そのため手動で消毒剤を撒くよりも確実に効果がでるので、コロナウイルスの拡散を抑えながら、最前線で働くため頻繁に病院の出入りを繰り返している医療従事者を守る。彼らの安全を確保するため、UVDロボットには万が一誰かが消毒中にロボットに接近した場合UVライトが消えるように安全機能センサーや非常ボタンが備えられている。
ボストンデンタルクリニックはこのロボットの配置に加えて、全職員のために消毒用の道具や空気孔の浄化方法、そして個人防護具の質を高めるための殺菌方法も実施している。
【ボストンデンタルクリニックとは】
アメリカのボストンとアラブ主要国連邦のドバイに拠点を置くボストンデンタルは、コロナウイルスを滅菌する自立型の紫外線殺菌ロボットを所有している世界で唯一の歯科クリニック。滅菌作業を行うロボットでは、8種のUV-C紫外線ライトが使用され、99.99%のウィルスや細菌を360度部屋の隅々まで殺菌する。
引用・加筆修正元:http://www.dentalnews.com/2020/06/08/boston-dental-clinic-uvd-robots-covid-19-virus/