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・国家資格が得られる
・働き口が多い
という点でも注目を集め、20代後半や30代から資格を取り、歯科技工士へと転職する人も少なくありません。
しかし今現在、職業として視野に入れている人にとっては、
「資格さえ取れば誰もがなれるの?」
「手先が器用な方が有利?」
など、気になる点も多いですよね。
ではいったい、どのような人が歯科技工士に向いているのでしょうか。ここでは、歯科技工士の適性条件を詳しく見ていきたいと思います。
適正①「手先が器用であること」
歯科技工士が担うのは「患者さんの体の一部となる義歯を作る」という、非常に重要な仕事です。人ひとりの健康に関わる部分ですし、精巧、精密に製作することが絶対条件。そのため、手先が器用であったり、ものづくりを得意とする人、コツコツ進める作業が好きな人には有利と言えます。
急速なデジタル化が進む業界でもありますが、手作業のみという技工所もまだまだたくさんあります。
たとえデジタルの工程があったとしても、仕上げの細かい部分は手作業で行うもの。そう言った意味でも、手先の器用さはやはり必要不可欠でしょう。
適正②「ものづくりが好きであること」
①で「手先が器用であること」という条件をあげましたが、それ以上に大切なのは「ものづくりが好きかどうか」ということ。「ズバ抜けた器用さじゃないけど技工の仕事に就きたい」という強い志しを持ち、努力と経験を積み、資格を取り、実際に歯科技工士になって活躍されている方もたくさんいます。
1ミリのズレも許されない技工物を作るためにはやはり器用さは必要ですが、「ものづくりが好き」であることも絶対条件。
好きこそ物の上手なれと言いますが、まずは「自分がものづくりそのものが好きか」「ものを作ることが得意か」という部分で判断してみましょう。
手先の器用さと同じくらい「好きかどうか」にも大きく影響を受けるのが、歯科技工士という職業です。
適正③「集中力や忍耐力、根気があること」
長時間に渡り細かな作業を行う職業なので、当然ながら集中力や根気力が求められます。歯科技工士になったばかりの頃は「せっかく作ったものが水準を満たさず、全部やり直し」ということも少なくないでしょう。
そんな局面でも折れることなく、一から頑張ることができる忍耐力やモチベーションは必要です。
集中力があり、コツコツと根気よく継続できる力がある人には、これほど向いている仕事はないでしょう。
適正④「新しい機材や技術を吸収していける柔軟さ」
近年、歯科技工業界は急速なデジタル化が進み、それにより作業内容や工程にも変化が見られ始めています。使われる素材なども、時代の変化に伴い新しいものが次々と取り入れられているため、そういった進化、変化に柔軟に対応していけることも大切です。
歯科技工士の資格は一度取得すれば更新の必要はありませんが、
・時代に合わせて新たな技術を学び、扱っていける人
・手作業だけではなくCAD化にも対応していける人
・最先端の専門知識をどんどん学んでいける向上心のある人
このような適応力のある人が、これから先求められる人材になることは間違いありません。
適正⑤「コニュニケーション力」
さらに、技術力と同じくらい大切なのがコミュニケーション力。「歯科技工士は室内に閉じこもって作業だけしていればいいんでしょ」と誤解している方もたまに見かけますが、そんなことは決してありません。
技工物の依頼は、歯科医院のドクターから直接受注する技工所は多いですし、その場合ドクターや患者さんとコミュニケーションを取って、技工物の詳細や納期などの相談をすることもあるでしょう。
特に院内技工士として就職する場合は、ドクターと接する機会も増えるため、円滑に仕事を進めていく上でも、コミュニケーション力も重要な要素です。
「人間の体の一部」を作る仕事である以上、人との関わりは避けては通れないもの。
とは言っても、コミュニケーション力はどの業界においても最低限は求められるものです。過剰に心配することもありません。笑顔できちんと応対することからスタートしましょう。
適正⑥「ポジティブ、前向きであること」
どんなに手先が起用であっても、はじめから完璧に仕事をこなせる人間はいません。最初は多くの壁にぶつかって落ち込んだり「やっぱり自分には向いていないのかも」と挫折しかけることもあるかもしれませんが、そこで折れずにひたむきに努力を重ねていくポジティブな精神や向上心が大切です。
また、近年働き方改革や、業務のデジタル化が進む歯科技工士業界を支えていくという意味でも、「もっと働きやすく、より良い業界にしていきたい」という志しを持つような人も求められるでしょう。
最後に
「歯科技工士に向いている6つの条件」をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。歯科技工士は、努力次第でどんどん向上でき、将来的には独立も可能な職業です。少しでも当てはまる要素があった方は、ぜひ選択の1つの入れてみてはいかがでしょうか。