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自分の知識や技術をもって精魂込めてつくりあげた技工物で、多くの方々の健康を守ることができます。
歯科医師や歯科衛生士とは違い、表立った職業とは言えないかもしれません。しかし、常に誰かを助け、感謝をされる仕事。やりがいがあり、自信と誇りを持って働くことができる職業です。
ここでは、そんな歯科技工士の、魅力とやりがいについて詳しくご紹介します。
【魅力1】国が認めたライセンスを持つ、医療従事者の仕事
歯科技工士は、国の法律で規定されている「国家資格」を持つ仕事です。技工士の教育機関で2年以上学び、定められた知識と技能を習得。そこで初めて国家試験の受験資格を得ることができ、合格者だけが技工士免許を取得できます。
専門の知識や技術が一定の水準以上であることを国に認定され、社会的地位も保証される仕事なので、社会的な信頼度も高いと言えるでしょう。
医療従事者という点でも、人の健康を支えることができる職業。自信と誇りを持って仕事に取り組むことができます。
【魅力2】手に職がつけられるため、「一生もの」と言える仕事に
技工士教育機関で得た知識、技術は、他では学ぶことができない専門性の高い内容。一度身につけ、免許を得ることができれば、身に付けた知識や技術は一生ものと言えます。しかし、歯科技工業界の体制は年々変化、アップデートされつつあるのも事実。時代に合わせてスキルアップを続けていく必要はありますが、それはどの職業であっても同じこと。
免許更新などの必要もないため、ニーズに応じた学習を続けていくことで、一生ものの仕事になることは間違いありません。
また、需要に対して技工士数が足りていないこともあり、女性においては産休、育休を経ても、現場に復帰しやすいことも利点です。歳を重ねても一生付き合っていける職種として、今後ますます注目されるでしょう。
【魅力3】自分の技術で、人の健康を支えることができる
歯科技工士は、手につけた技術を存分に生かし、患者さんの健康を支え、社会的に貢献することができる仕事。今は院内技工所などで、患者さんと直接接する機会のある技工士も増えています。自分の手でつくられた技工物に対し、患者さんから感謝を伝えられることもあるため、非常にやりがいや喜びを感じることができるでしょう。
自分の技工物で患者さんを笑顔にできるのは、歯科技工士という職業においての大きな魅力。それはやりがいとなり、仕事をする上での大きな活力となるでしょう。
【魅力4】スキルアップの環境があり、年齢差や男女差なく仕事ができる
歯科技工士は基本的に座って行う仕事で、飛び抜けた力仕事もありません。そのため男女関係なく、幅広い年齢層が活躍されています。近年の業務のデジタル化傾向により、業界の体制は変化しつつありますが、日本歯科技工士会では厚生労働省の後援を得て、「生涯研修事業」という制度を発足。
これは歯科技工士が技術、知識の向上を図ることを目的とされたもので、全国各地で毎年200講座が開催されています。
つまり歯科技工士には、資格取得後も学ぶためのバックアップが提供されていて、誰もがスキルアップしていける環境にあると言えます。
【魅力5】独立や国外も視野に!自分に合った就職先を選択できる
歯科技工士の勤務先として、
・歯科技工所
・歯科医院内の院内技工室
・総合病院内の院内技工室
・歯科技工所の独立開業
・海外での活躍
など、様々な選択肢があります。
院内技工室は患者さんとの距離が近く、直接患者さんの喜びの声を聞くことができるのが大きな魅力。開業される方も多く、数年間技術を磨いたのち、独立する方も少なくありません。
また、日本の技工士教育は水準が高く、教育機関で基礎を学んで来ているため、現場で改めて基礎を教わる必要もありません。
「すぐに即戦力にもなる」と海外からも評価されている点から、国外で活躍する日本人技工士も増えています。
日本だけに止どまらず、自分の技術を世界の歯科医療に役立て、貢献することができる。これも大きな魅力の1つでしょう。
【魅力6】高齢化社会の影響で、職業としてのニーズが年々高まっている
いよいよ超高齢化社会に突入しつつある今、歯科技工士のニーズもさらに高まっています。高齢者が増加していく今後、インプラントや入れ歯、差し歯など、受注の数も爆発的に増えることは間違いありません。また、患者さん一人ひとりの症状にぴったり合った技工物もさらに求められるようになっていくため、今後、歯科技工士の需要はますます高まり、時代のニーズや期待により応える必要があります。
需要が高まっているということは、多くの仕事が得られるということでもあります。将来的に「仕事がなくなる」という心配もなく、年を重ねても自分の技術で安定した収入を得ることが可能でしょう。
歯科技工士は、社会的にも求められている職業
多くの魅力ややりがいのある歯科技工士ですが、お伝えしたようにニーズの増加もあり、慢性的な人手不足の状態と言えます。特に20代、30代の若手技工士の数は不足していて、常に人材が求められています。就職難になることもほぼなく、資格取得後のスキルアップも厚生労働省からバックアップしてもらえる歯科技工士。就職、転職の視野に入れている方は、ぜひ前向きに検討されてはいかがでしょうか。