
〜この記事はこんな方におすすめ〜
- 噛み合わせについてプロから詳しく学びたい方
- 噛み合わせについて、イチから体系的に学びたい方
- 咬合理論を学び、質の高い治療を目指す方
執筆:榊原功二氏

スラビチェック咬合理論とは
スラビチェック咬合理論は、1970年代後半からウィーン大学のSlavicek教授らが提唱した噛み合わせの「フィロソフィー」です。基本的には人の進化的背景を基に自然の咬合を観察することから導きだされた概念であり、いわゆる“生体に調和した咬合とはどのようなものであるべきか”についての一つの答えとして提示された咬合理論であります。 “Gnathoogy”(顎口腔学)では健全な顎口腔機能を維持するため“前歯が臼歯を離開させ、臼歯の咬合支持が前歯と顎関節を守る”という「相互保護」いわゆる犬歯誘導の考え方が基本でした。しかし、現代人の85~90%に見られるブラキシズム行為(歯ぎしり)は病気ではなく、人間が生存していくための重要な機能であると考えられました。それらを提唱した、R.Slavicek、S.Sato らが考えた咬合様式が「“Sequential Guidance with Canine Dominance”」 (1980)であります。ⅠⅡⅢ級咬合の顎顔面骨格の特徴


Ⅰ級咬合の教育模型

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