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その数は年々減少傾向にあり、平成30年度では、歯科技工所に就業する技工士数25,056人(全体の72%)、対して院内技工室に就業する技工士は8,861人(全体の25.7%)。まさに「一握り」と言ったところです。(出典:衛生行政報告例)
しかし、院内技工室を併設するメリットはたくさんあり、患者様の中にはインターネットで検索をし、「院内技工士がいる歯医者を探して来院した」という方も少なくないといいます。
では、院内にプロの技工士がいるメリットとは、具体的にどのようなものがあるのか。ここで詳しく見ていきましょう。
歯科技工士が院内にいるメリット
【1】患者様にスピーディーに技工物を提供できる
院内技工室が併設されていない歯科医院では、外部の技工所へ技工物の製作を依頼しなければならないため、技工物製作までにそれなりに時間を要します。しかし院内技工士がいる場合は、外注よりも発注、集配などの時間を省くことができるため、その場ですぐに対応ができ、スピーディーに製作に取り掛かれます。結果的に、患者様への提供も短期間で行うことが可能です。
【2】患者様のお口の中を、プロの技工士が直接確認できる
院内技工士がいる場合、診察室で技工士が患者様の口腔内を直接確認することが可能です。それにより、患者様の歯の色みや形、噛み合わせなどをより正確に確認でき、特に審美性の面において、より精度の高い技工物を製作することが可能になります。また、患者様の細かいご要望にも対応可能か、その場ですぐ判断を出すこともできるでしょう。
【3】歯科医師と技工士で、意思疎通がしやすい
専属の技工士が院内にいることで、歯科医師と技工士で、患者様の口腔内を見ながらしっかりと連携、意思疎通ができるのも大きな魅力。患者様の要望を汲み取り、確認し合いながら技工物を製作できるため、「もっとこうして欲しかったのに・・・」などのトラブルは起こりにくいと言えるでしょう。
院内技工士がいることで、コミュニケーションが取りやすく仕事もスムーズに!
このように、院内にプロの技工士がいることで、外注に頼むよりもスムーズですし、よりスピーディーに患者様の治療が進められると言えます。「技工士がいる歯科医院」を求めて来院される患者様が増えていることからも、院内技工室は、医師側からだけでなく、患者様にとってもメリットがある。
今後はさらに、「歯科医院を選ぶ上での1つの選択肢」になっていくことででしょう。