
〜この記事はこんな方におすすめ〜
- 科学的根拠に基づいた咬合理論を学びたい
- 咬合について興味はあるけど難しそう
- 噛み合わせで悩まれている患者さんがいる
- 咬合調整・セット時間を短縮したい
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榊原功二氏


治療の効率を最大限にあげる咬合の知識
−咬合理論を学ぶことによって、どのようないいことがあるのでしょうか? −榊原さん 咬合の基礎を理解することの最大のメリットは、数値化されたデータから患者様の状態を客観的に把握し、歯科医師や歯科技工士が『同じデータ、同じ数字、同じ単語』で歯科治療を語れるようになることです。さらには、もし難しい治療のケースの場合、通常であれば補綴物セット時の調整時間に20~30分もかかってしまうケースでも、咬合の基礎を理解することで、その調整時間が大幅に短縮でき、治療効率が飛躍的に向上し、最終的により多くの患者様の治療を行うことができるようになります。

咬合の乱れによって起こりうる疾患
−噛み合わせを正しくすることによって、顎口腔系の違和感や不調和を治すことができるんですね! −榊原さん そうなんです。歯の噛み合わせ・顎・首周りの筋肉には密接な関わりがあるため長期的な負荷がかかると、口が開きづらい、顎関節が痛む、肩こりや首の痛み、偏頭痛、めまいなど、様々な形で弊害が現れてきてしまいます。 噛み合わせが乱れていると口腔内だけでなく全身の不調に繋がってきてしまうんです。
咬合理論の基本の大切さ
−咬合理論をしっかり学ぶことによって、普段の診療の質が格段に上がるんですね。 −榊原さん 一度、咬合の基本知識を身に着けてしまえば、治療計画を適切に設計することができるようになります。結果として、歯科治療において咬合調整が少なくて済み、補綴物のセット時間を短縮することが可能になり、より多くの患者さんを診てあげる事ができるようになるのです。 残念ながら咬合理論は、とても複雑で習得することは簡単ではありません。しかし、咬合の基本を身につけることによって、最終的には患者さんの満足度をあげる診療に繋げる事ができると思います。僕は歯科技工士として歯科医師の指示のもと実際に歯を作っていますが、もし歯科医師の皆様が歯科技工士の目線で咬合の設計方法などを知れば、より歯科治療としての咬合理論の理解度が深まると思います。
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