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ここでは、その「歯科技工士国家試験」について、詳しく見ていきましょう。
歯科技工士になるために
歯科技工士の国家試験を受けるには、まずは高等学校(またはそれに準ずる通信制学校など)を卒業していること。さらに、歯科技工士の教育機関で2年以上学び、定められた知識と技能を習得。そこで初めて国家試験の受験資格を得ることができます。歯科技工士の教育機関は、日本歯科技工士会の調べによると、全国に47校(2023年11月現在)。専門学校から4年生大学、2年生の短期大学、夜間学校など様々な形態があるため、学びやすいスタイルを選択することも可能です。
国家試験の難易度や合格率
試験の内容には、学説試験と実地試験があります。令和5年2月19日(日)に実施された歯科技工士国家試験では、
受験者数: 835名
合格者数: 799名
合格率: 95.7%
という結果となりました。
毎年、受験者数や合格率には大きな変動はなく、平成27年度の合格率は99%にもなりました。
試験内容は養成学校の座学で学習し、習得できるものなので、不安視するものではありません。日頃からしっかりと学び、きちんと実技の練習を行なっていれば、ほぼ問題はないでしょう。
令和5年度の歯科技工士国家試験の概要
■試験期日
令和5年(2023年)2月19日(日曜日)■試験地
北海道、宮城県、東京都、大阪府、福岡県■試験科目
(1)学説試験
歯科理工学、歯の解剖学、顎口腔機能学、有床義歯技工学、歯冠修復技工学、矯正歯科技工学、小児歯科技工学、関係法規(2)実地試験
歯科技工実技■受験資格
合否基準
令和5年度の歯科技工士国家試験の合否基準は、以下の通りです。学説試験
実地試験:
歯科技工士は比較的資格が取りやすく、いま求められている職種!
先ほどもお伝えしたように、歯科技工士の国家試験で求められる知識やスキルは、養成学校でしっかりと学ぶことができる内容です。つまり、歯科技工士の専門学校や大学、短大などできちんと基礎を学び、練習を重ね技術を習得していれば、比較的取りやすい国家資格と言えます。歯科技工士という業界は、慢性的な人手不足も課題。今後高齢化が進んだ際に、さらなる人員不足になることも懸念されています。
しかし、作業のデジタル化や労働環境の改革も進んでいて、働きやすい業界へと年々変化しつつあります。特に若い人材は求められているため、資格を取っておけば早い段階で第一線で活躍できる職業とも言えるでしょう。
また、年齢を重ねてからも十分活躍していけるのも魅力のひとつ。一度サラリーマンを経験してから資格を取り、歯科技工士として新たな道に進む、という方も年々増えている業界です。