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では、どうすれば「信頼できるパートナー」になれるのでしょうか。 ここでは、ドクターから自然と信頼してもらうためのポイントを4つに絞って見ていきたいと思います。
【1】歯科技工士としての本質を徹底する
「フィットする技工物を作る」という技工士としての基本中の基本を、まずはしっかりとこなしましょう。たとえば、いくら患者様の歯と近い色みで製作しても、上手く適合せず隙間が空いてしまったり、噛み合わせが悪く歯肉に影響が出てしまうような技工物では意味がありまん。
患者様の歯というのは本当に千差万別で、誰一人として同じ歯の人は存在しません。審美性、機能性、どちらも兼ね備えた技工物を作る。歯科技工士というのはそれほど高い技術と創造性が求められる仕事です。
全てが患者様のためのオーダーメイド品であることを念頭に置き、歯科技工士としての本質的な技術を徹底する。そして、ドクターから「腕の良い技工士」だと認めてもらいましょう。
【2】ドクターの好みに沿った仕事をする
仕事を依頼してくれたドクターのことを、よく知りましょう。基本の仕事を徹底してこなすのは大前提として、そのドクターが技工物のどこに重きを置き、技工士にどんな仕事を求めているのかを見極めることも大切です。整合面の精度を第一と見るドクターもいれば、審美性にこだわるドクターもいますし、形状に重きを置くドクターもいらっしゃいます。
個人個人の好みを把握し、より希望に沿った技工物製作を心がける。ドクターの要望に応え続けることで信頼関係は自然と築かれますし、継続的な仕事の依頼にも必ずつながります。
【3】学習を続け、技術と知識をドクターに還元する
技術を向上させるために、日々の努力を惜しまず、しっかりとスキルアップすることも大切です。今は技術向上のためのセミナーや勉強会など、様々が取り組みが全国各地で行われているので、積極的に足を運びましょう。インターネットや書籍で学ぶのも良いですが、実際にその場に行って知識や技術を学ぶ方がより吸収も早く、モチベーションにもつながります。
さらに、新たに得た知識や技術をドクターに還元することで、ドクターの満足度にも直結するでしょう。
【4】積極的なコミュニケーションで意思疎通をはかる
ドクターと歯科技工士、共に積極的にコミュニケーションを取ることで些細なすれ違いを回避でき、互いが気持ちよく仕事を行うことができます。たとえば、技工物製作後に「ここをもっとこうして欲しかった」ということになると、お互い二度手間、三度手間になり、スムーズな仕事が行えません。
再製は100%回避できるものではありませんが、不用意なトラブルは極力回避できるよう、製作の前に患者様の要望をしっかりと共有し合ったりなど、意思疎通をはかることが大切です。
また、ドクターの希望、要望に応えることはもちろんですが、治療を向上するための良案がある場合は積極的に提案したりなど、期待以上の仕事を行うことでドクターの信頼もさらに得られるでしょう。
日々の労力を惜しまないことが、ドクターの信頼や満足につながる
ファーストインプレッションという言葉がありますが、まずは最初の依頼でドクターに期待以上の仕事を見せましょう。大切なのは、これまで積み重ねてきた日々の努力。その成果を発揮するチャンスです。一度信頼してもらえると、ドクターは継続的に依頼をくれるようになります。さらに他の歯科医院を紹介してくれたりなど、他方面の仕事にもつながるでしょう。
「単なる取引先の1つ」としてではなく、「信頼できるパートナー」になることを目指し、常に努力、労力を惜しまないことが重要です。