前回の記事では、プライムスキャンの立ち上げから印象、技工所へのデータの送信の仕方をご紹介しました。今回は、仮歯の製作からセットまでの流れを解説します!前回に引き続き今回も、シロナ社のKOL(Key Opinion Leader)の一人でもある東京都目白駅のワイズデンタルキュアの三井祐一郎先院長にご協力いただいております。それでは見ていきましょう!
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④仮歯の製作方法
↓下記の動画では、プライムスキャンの立ち上げ方法を紹介しています。
↓以下に、動画の内容を画像で簡単にご説明します。
ミリングを使用して院内で仮歯の製作をおこなっていきます。
まず、セレックSWのソフトウェアを立ち上げます。
新規の患者登録をおこないます。(すでに登録してある患者様は患者検索で、リストから選択できる)
症例の追加をし、どの材料を使うのか選択します。今回はCAD-Temp monocolor(キャドテンプモノカラー)という材料を使用します。
前回の印象編の記事で紹介したように、今回は仮歯用の印象をおこないます。印象方法は同じ。
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印象データが取れたら、模型を製作します。
模型が完成してくると、咬合している箇所がカラー表示されてきます。噛み合わせが強すぎるほど、暖色で表示されます。
そして、作りやすさを追求するために、模型のトリミングをおこないます。トリミングをしていた方が、隣接が作りやすくなります。
トリミングしたら、次にマージンを引いていきます。
形成が明瞭な場合は、磁石というツールを使用することによって自動でマージンを引いてくれます。今回のケースは、もともと歯肉炎下だったということもあり、手動で確実にマージンを引く必要があります。一度、全体を磁石でマージンを引き、そのあと手動で微調整をすると便利です。黄色く表示されている部分がある場合は、アンダーカットがある個所なので、できるだけアンダーカットがない所を探します。
マージンが引けたら、仮歯の設計をします。
設計が完了してきたら、咬合面を調整していきます。赤く表示されてる場合、何度か再計算ボタンを押すとより良くなります。
明らかに当たりが強い面は、フォームツールを使用して当たっている部分を減らすことも可能です。
今回は、上顎が露出していて、舌側咬頭が食い込んでしまっている、難しいケースを見せていただいています。
調整が完了しました。
シェード分析も自動でおこなってくれるので、とても便利ですね!
全ての工程が完了したら、実際に製造工程へ。
仮歯用のブロックをミリング機にセットしたら、先ほどの形が出来上がってきます!
⑤仮歯の削り出しからセットまで【セレック ミリング機を使用】
↓下記の動画では、ミリング機での仮歯の削り出しから、セットまで紹介しています。
↓以下に、動画の内容を画像で簡単にご説明します。
セレックのミリング機 CEREC MC XLを使用し仮歯を削り出します。
10分ほどで出来上がります。
着々と削れてきました!
そして10分後、出来上がった仮歯がこちら!
出来上がった仮歯をセットしたら、本日は終了です!!
お疲れ様でした!!
次回は、出来上がった補綴物をセットします。
ここまでいかがでしたでしょうか??最新の口腔内スキャナーからミリング機まで、デジタル機器を使いこなしているワイズデンタルキュア。とても参考になりました!!次回は出来上がった被せ物をセットします!そして最後に、ポイントや、注意点をおさらいしていきます。
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