噛み合わせは、患者様の全身の健康を左右してしまうほど、重要です。今回は、噛み合わせでお悩みの患者様を数多く診てきた咬合の神様、榊原功二氏のセミナーをご紹介したいと思います。
榊原功二氏
榊原デンタルラボの代表を務める榊原功二氏は、シークエンシャル・オクルージョンの開祖であるウィーン大学教授のルドルフ・スラビチェック博士に師事した一人。さらに同大学認定歯科技工士の肩書きを取得しており、この肩書きを持っている歯科技工士は、現在日本で榊原氏ただ一人であると言われています。
所属・経歴
所属学会
日本顎咬合学会
国際先進学際歯科学会アジア部会
日本歯科技工学会
経歴
1968年(昭和43年) 愛歯技工専門学校卒業
同 技工専門学校助手として5年間勤務
1974年(昭和49年) 東京都日本橋 矢沢歯科医院入社
(元日本顎咬合学会長、矢沢一浩先生に従事)
1986年(昭和61年) 矢沢歯科医院 退社
東京都目黒区にて榊原デンタルラボ開業
1994年(平成6年) オーストリア、ウィーン大学留学(短期)
1997年(平成9年) ウィーン大学公認指導技工士
2001年(平成13年) 日本技工士会認定講師
2005年~2010年(平成17年~平成22年) 明倫短期大学技工科臨床教授
2007年(平成19年) 国際先進学際歯科学会員
2012年(平成24年) 日本顎咬合学会理事
2013年(平成25年) 日本顎咬合学会歯科技工士部会 筆頭副部長
2015年(平成27年) 日本顎咬合学会常任理事 日本顎咬合学会歯科技工士部会部長
現在に至る
セミナー風景
↓セミナー風景を動画で紹介しています!
※参加者限定の特別セミナーの為、音声は非公開にさせていただいています。
今回は、特別にセミナーにお邪魔させていただき、セミナー風景を撮影させていただきました!榊原氏が直々にワックスアップの指導をしてくださいます!
パワーポイントを使用し、論理的に咬合に関して学べる環境です。
下の写真は、ワックスアップの見本です。榊原氏からワックスアップを学ぶために、歯科医師や、歯科技工士の方がいらっしゃいます。
榊原功二氏からのメッセージ
補綴装置の製作を行う際、「咀嚼器官としての歯の役割とは何か」「生体に調和した補綴物はどうあるべきか」という視点で、下顎運動に調和した補綴装置の咬合面及び上顎前歯舌面形態を考えることが重要となります。
その基礎となる「順次誘導咬合」は、1987年にウィーン大学のスラビチェック教授によって提唱された理論であり、ヒトの乳歯の萌出から永久歯列完成にいたる成長発育過程を、顎頭蓋の発達とリンクさせた生理的咬合理論であり、咬合構築のための上下顎関係はアングルⅠ級咬合の獲得を目指します。
また咬合様式としての犬歯誘導咬合とは、強いクレンチングの際に臼歯が前歯を保護し、また強いグライディングを行った際に前歯が臼歯を保護するという咬合の基礎であるミューチュアリープロテクション(相互保護)を構築するということであり、歯科技工士は天然歯の咬合面展開角の後方歯から前方歯へと急峻となっている、歯の順次性を出来るだけ再現するということが重要となります。
本セミナーでは、「スラビチェック教授の咬合理論を小補綴装置製作にどのように取り入れればよいのか」、「生態に調和した補綴装置とは、どの様にあるべきなのか」といった咬合の基本的な視点を大切にしながら歯の形態を作る方法を学べます。
セミナーに関するお問い合わせ・申し込み
最後までお読みいただきありがとうございました。榊原氏の2021年度のセミナーは、4回目まで終了してしまっておりますが、途中からの申し込みももちろん可能になっております!次回のセミナー参加を希望される方もお気軽にお問い合わせください(スケジュールが決まり次第、優先的にご連絡させていただきます)
セミナーに関するお問い合わせだけでなく、技工物・技工料の相談も下記のお問い合わせフォームからお問い合わせください!
患者様の噛み合わせでお悩みの歯科医師の方や、科学的理論に基づいた咬合を学んで、技術を磨きたい方は、是非参加されてみてはいかがでしょうか?
また、義歯などでお悩みの患者様で、榊原デンタルラボと提携している歯科医院を紹介してほしい患者様もぜひ下記からお問い合わせください!
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