第1章. 絶対に失敗しない、歯科医院の開業スケジュールの立て方|歯科医院経営の教科書

クリニックから大好評!腕の良いラボが見つかる注目の「技工の窓口」はコチラ

歯科医院の開業スケジュールは、何にどのくらいかかるのか?

そろそろ開業を、と考えているドクターの方が最初に知っておくべきことは、歯科医院の開業スケジュールです。

  当然、物件が見つかったからすぐに開業とはいきませんので、チェアやCT、レセコンの選定、事業計画書の作成、金融機関からの融資の交渉、内装の設計・工事、ホームページ作成、保健所の手続き、防災責任者講習の受講、内覧会の準備などなど、やらなければならないことを、こと細かに挙げたらキリがありません。

  まずは、何にどのくらいの時間がかかり、何が決まっていないと、次に進めないのかを把握しておけば十分です。

開業準備期間として、どのくらい見込んでおけばよいのでしょうか?

標準的には、物件が決まってから、6~7ヵ月をみておけば良いでしょう。また、自分が開業したい月から逆算して、6~7ヵ月前にテナント物件の契約を結べるように、テナント・オーナーとの契約交渉をすすめても良いと思います。

歯科医院の開業は、何月がベストでしょうか?

やはり、開業するのに最適な季節は、春と秋です。3~5月と10~11月がベストシーズンとなります。やはり、歯科医院の内覧会の見学者数が多いのも、この季節です。逆に真冬や真夏の場合、春や秋の7割くらいの見学者数になってしまいます。運悪く、内覧会の日の天候が悪ければ、春や秋の半分くらいになることもあります。

  最近は、歯科医院の開業時に内覧会を行うことが当たり前になっていますので、高額な内覧会費用に見合った成果を得るためのポイントについて知りたい方は、別のページに詳しい解説記事をご用意しているので、そちらをご覧ください。

最低限、歯科医院の開業までにどのくらいの時間が必要か?

開業すると決めたら、なるべく早くスタートさせたいという方もいると思います。我々の経験上、無理のないギリギリの最短準備期間は、物件が決まってから開業日まで4ヶ月半です。これより短いと、おそらく何かしら無理が出ると思います。

  例えば、複数のディーラーから相見積もりを取って比較する時間がなかったり、交渉期間が短くなって十分な交渉ができず、場合によっては100万円以上も値切れずに損をしているドクターの方を見かけることも少なくありません

  また、あまりにもスケジュールがタイトなため、内装工事が手抜き工事にされてしまい、受付の引き出しがガタガタになっていたり、トイレのドアノブが斜めについていいたり、よくみたら内装のつなぎ目が凸凹になっていたり、などと工事終了後に内装業者ともめることがあるので注意が必要です。

  ここで下記に、一般的な歯科医院が開業をする際のスケジュール表を掲載したので、ぜひご覧になってみてください。   この表から分かるように、意外と開業資金の融資には時間はかからず、むしろ必要な融資額を決めるための作業に時間がかかることが分かります。チェア・CTなどの診療器材やレセコンメーカーの選定(実際にショールームに見に行ったり)、内装の設計や工事費用の見積もり、購入する材料のリストアップに2ヶ月くらい見込んでおいた方がよいでしょう。

  ざっくりとした機器・材料の選定後に、ディーラーさんにお願いして事業計画書を作ってもらい、それを金融機関に持っていけば、晴れて融資を受けられます。通常であれば、10日くらいで審査が終わり、スムーズに融資額が銀行口座に振り込まれると思います。

  歯科医院の開業資金の融資に関しては、別のページに詳しく書いておきましたが、金融機関からの借り入れは必要な金額の500~1,000万くらい多めに借りておくのが無難でしょう(その場合、設備資金ではなく、運転資金として借りることが重要です!)。

  また、多めに借りた分は、必要がなければ前倒しで、繰り上げ返済をしてしまえばよいので、不測の事態に備えて、多めに(運転資金として500~1,000万くらい)借りておくことがセオリーだと覚えておいてください。

  また、スタッフの募集から採用決定までは、意外と長い期間が必要となりますので、開業する4ヵ月前から募集を開始することが重要です。募集開始が遅れてしまうと、応募してくれる候補者の数が少なく、じっくりと選べなくなってしまうので、後でスタッフとのトラブルに繋がりやすくなります。  

具体的なスケジュールの立て方

さて、次回はいよいよ、歯科医院開業の成否に大きく関わる、開業場所の選び方について解説します。

【目次|歯科医院経営の教科書】


序章.  新規開業前に最低限、知っておくべきこと
第1章. 歯科医院の開業スケジュールの作り方
第2章. 開業のプロが教える、開業場所の見極め方
第3章. 開業場所が決まったら最初にすべきこと
第4章. 内装業者を決めたら、すぐに求人開始
第5章. 患者さんが見て嬉しいホームページを作る
第6章. ディーラーを決めて、事業計画書を作成
第7章. いよいよ銀行に行って資金融資の相談
第8章. 内覧会業者を決めるときに大切なこととは
第9章. 内装工事中に確認すべきポイント
第10章. 新規開業でうっかり忘れがちなことTOP5
第11章. いよいよスタッフの採用面接がスタート
第12章. 勝ち組歯科医院の歯科技工所選びとは?
第13章. 税理士も社労士もコンサルもいらない!?
第14章. 内覧会アポ数の約3~4倍が初月カルテ枚数
↓ 腕の良い技工士が見つかる「技工の窓口」に注目が集まっています ↓

この記事を読んでいる人は、コチラも読んでいます!

  1. 第10章 新規開業でうっかり忘れがちなことTOP5

  2. 歯科用CADCAMを導入した場合の医院の投資対効果をシミュレーション!

  3. 第5章 集患につながる!患者さんが見て嬉しいホームページを作る

  4. 第14章 開業後、どうやって軌道にのせるのか?

  5. 第2章. 開業のプロが教える、開業場所の見極め方

  6. 第12章 勝ち組歯科医院の歯科技工所選びとは?

  7. 序章. 歯科医院の開業が初めての方へ|絶対に成功させるために、プロのコンサルタントが伝えたい全知識

  8. 第11章. いよいよスタッフの採用面接がスタート

  9. 第6章. ディーラーを決めて、事業計画書を作成

  10. 13章 歯科医院の経営に税理士・社労士・コンサルタントは本当に必要?

  11. 第4章. 開業時における求人の要点

  12. 第9章 内装工事中に確認すべきポイント

  1. 「世界が注目する日本の歯科技工士:その高い技術力と海外での活躍」

    2024.12.30

  2. 歯科技工士に向いている6つの条件

    2024.12.29

  3. 歯科技工士が独立してラボを立ち上げるには?

    2024.12.28

  4. 歯科技工士として働いてからの技術の磨き方

    2024.12.27

  5. 歯科技工士が院内にいるメリットとは

    2024.12.26

都道府県別の人気ラボ一覧

<北海道・東北エリアの歯科技工所>
北海道青森岩手宮城秋田山形福島
<関東エリアの歯科技工所>
茨城栃木群馬埼玉千葉東京神奈川
<北陸・甲信越エリアの歯科技工所>
新潟富山石川福井山梨長野
<東海エリアの歯科技工所>
岐阜静岡愛知三重
<関西エリアの歯科技工所>
滋賀京都大阪兵庫奈良和歌山
<中国エリアの歯科技工所>
鳥取島根岡山広島山口
<四国エリアの歯科技工所>
徳島香川愛媛高知
<九州・沖縄エリアの歯科技工所>
福岡佐賀長崎熊本大分宮崎
鹿児島沖縄