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一緒に患者さまに良い治療を提供していく、とう点で、歯科医院と技工所はパートナーと呼ぶべき存在です。
そのため、依頼先は安易に決めるべきではなく、価格などはもちろんのこと、自分のクリニックが提供しているサービスに強い技工所であるかなど、あらゆる面に着目し、しっかりと吟味する必要があります。
ここでは、あなたのクリニックに合う技工所の選び方を、くわしく解説したいと思います。
【1】その技工所は、デジタル技工を取り扱っていますか?
もし、あなたのクリニックが口腔内スキャナーを導入する予定、またはすでに導入しているのでしたら、CAD/CAMなどのデジタル技工に対応してい技工所を探す必要があります。あなたがどんなに最新機器で歯のデータを作成したとしても、肝心の技工所がデジタル非対応でしたら製作を行うことはできません。技工所選びの際は、まず真っ先にこれを確認しましょう。
【2】その技工所は、あなたの医院の専門性を得意としていますか?
歯科技工所にも色々な会社があります。保険専門、自費専門、デンチャーが得意、インプラントが得意、矯正装置専門など、その特色は様々。オールラウンダーとしてすべての分野を幅広く扱う大手技工所も多いですが、個人経営のラボなどは、ほぼ必ず得意とする分野が存在します。
なので、まずは「あなたのクリニックと専門分野が同じか」を必ず確認しましょう。あなたのクリニックは、インプラントが多いですか?審美に特化していますか?デンチャーの患者さまが多いですか? その点を踏まえた上で探せば、あなたが依頼すべき技工所がどんな会社なのかが見えて来るでしょう。
【3】その技工所は、あなたのクリニックの近隣県ですか?
技工所で製作された補綴物の納品は、配送が一般的です。稀に、技工所の方が直接届けに来てくれるケースもありますが、ほとんどの場合は配送となるでしょう。その場合、技工所があなたのクリニックに近ければ近いほど、配送にかかる時間や日数も短縮できます。特にデジタル技工に対応されていない場合は、デジタルでデータを送ることができ泣いため、印象採得した模型を技工所に送る、という工程も発生します。
依頼、納品、どちらも日数がかかってしまうと、その分、患者さまへの治療もお待たせする形となります。ひとりの患者さまに対してかかる納期が2〜3日程度増えるとなると、年間で考えた時に、どれほど時間をロスしているかが明確になりますよね。
もちろん、納品に日数がかかることは仕方のないことですが、少しでも患者さまをお待たせしないようにするのも、ドクターの役目。そのため、依頼する技工所は近隣県であればあるほど良いと言えるでしょう。
【4】その技工所との相性はどうですか?
技工物の依頼は、物質的なやりとりだけではなく、「人 対人」のやりとりも必ず発生します。「もっとここをこうして欲しい」「ここを調整できるか」などの依頼や、逆に技工所からの「こういう感じはどうですか」という提案など、データ上だけでは伝わりにくい、細かなやりとりは、良い技工物の完成のためにも怠れない部分。その際に、意思疎通が困難な相手とは良い仕事はしにくいと言えます。
もちろん、どんなに評判がよく、腕の良い技工士だとしても、人間同士には相性があります。依頼を検討する歯科技工所とは、できる限り最初に顔合わせを行いましょう。
お互いの人間性や相性を汲み取った上で、「自分が一緒に仕事がしたい歯科技工所かどうか」を決めることをおすすめします。
まとめ
冒頭でもお伝えした通り、歯科技工所、そして歯科技工士は、あなたのパートナーとなってくれる存在です。一緒に連携を取りながら、「患者さまに良い治療を提供する」というただ一つの確かな目標を目指す、大切な仲間。あなたのクリニックの評判にも大きく関わってくる部分ですので、「一番安いところ」「◯◯さんに勧められたから」などの安直な理由で歯科技工所を決めてしまうことは、できる限り避けるべきでしょう。
自分の歯科医院に本当に合う技工所かどうかをしっかりと見極め、比較し、実際に話を聞く。そうすることで分かってくる部分、見えてくる部分は多くあると思います。
ぜひ、しっかりとコミュニケーションを取り、吟味された上で、ベストな相性の技工所を見つけていただければと思います。
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