11月1日(日)東京都歯科技工士会の基本技術を学ぶ無料セミナー
東京都歯科技工士会主催の人気セミナーのお知らせです。
渋谷で開業している「デンタルクリニック マ・メゾン」院長 荒瀧 友彦氏による
【近代口腔インプラント治療の黎明期に学ぶ
~オッセオインテグレーテッド インプラントのコンセプトと技工連携~】
千葉県松戸市で開業するインプラント専門ラボ「協和デンタルラボラトリー」 三輪 武人氏による
【長期的予後を見据えた インプラント補綴装置の製作を目指して】
人数限定、参加費無料のセミナーになります。
どうぞこちらから、お申込みください。
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基本講習会Ⅱ
①近代口腔インプラント治療の黎明期に学ぶ
~オッセオインテグレーテッド インプラントのコンセプトと技工連携~
②長期的予後を見据えた インプラント補綴装置の製作を目指して
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開催日時:11月1日(日)13:00〜17:00 受付12:30
会場:東京都歯科技工士会 研修室
募集定員:会場受講15名/オンライン受講60名
講師:
荒瀧 友彦 先生(デンタルクリニック マ・メゾン院長)
三輪 武人 先生(有限会社 協和デンタルラボラトリー)
【お問い合わせ】
一般社団法人 東京都歯科技工士会
〒170-0004 東京都豊島区北大塚2-2-10 ヴィップ大塚香川ビル4F
FAX:03-3576-5615
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【概要】
①近代口腔インプラント治療の黎明期に学ぶ~オッセオインテグレーテッド インプラントのコンセプトと技工連携~
現在主流の純チタンによる骨結合型デンタルインプラントシステム(オッセオインテグレーテッド インプラントシステム)が、ブローネマルクらによって臨床応用されたのは1968年、実に50年以上も前のことである。本邦においては、1983年に小宮山らが東京歯科大学病 院において臨床応用を開始したが、それもすでに40年近くの年月が経過し、現在ではその有用性と長期安定性が科学的にも臨床的にも 十分に確認され、日常臨床においても普遍的に使用されるようになった。開発当初は無歯顎が中心であった適用症例も、現在ではあらゆ る欠損症例に応用されるようになっている。さらに、インプラント体の表面性状や形態、補綴関連コンポーネントなどが少しずつ改変、拡充 され、早期荷重や即時荷重のプロトコルの確立とデジタルナビゲーションシステムの普及と相まって治療期間の短縮など患者の負担軽減 が得られるようになった。また、審美面においても開発当初とは比較にならないほど軟組織と調和した天然歯と見間違えるような術後成績が得られるようになっている。
インプラント体の表面性状や形態の改善、 さらにデジタルCTの普及による診断技術の向上によって早期により確実なオッセオインテグ レーションが得られるようになった現在、確かにインプラント手術の成功率は、機械加工の表面性状が主流であった1980年代までのデ ンタルインプラントシステムと比較すると格段に向上したといえる。しかし、経年的な生存率に関しては残念ながら現在に至っても向上したとは決していえない。生存率が上がらない理由は、手術の臨床的成功率が上がったことで従来では困難と考えられていた症例にまで適 用が拡大され、欠損歯列の診断や補綴設計への生体力学的な配慮が十分に行われないまま強固なオッセオインテグレーションが得られるインプラント体の表面性状だけに頼ったメー カー主導型のインプラント治療が増え続けているからだと考える。術者の経験を問わずインプラント体と骨との結合が得られやすい時代になったとはいえるが、長期的な生存率は術者の知識と経験技術に大きく左右されるというこ とは未だ変わらないのである。オッセオインテグレーションという表現を最近あまり目にしなくなり危機感を持っている。 インプラントを過信して慎重さを忘れていないか、メーカー主導の宣伝に惑わされ基本的な概念を忘れていないか、口腔組織の経年変化を無視していないか、自己流で自己満足に陥っていないか。口腔インプラント治療が一般開業医でも普遍的に行われるようになった現在、 過去の失敗を繰り返している例をよく目にするようになった。50年前と何ら変わらないオッセオインテグレーションの概念を鑑みて、口腔インプラント治療の黎明期に先人たちが工夫してきた臨床的な手技や技工技術の英知を今こそ学び見直すべき時期だと思う。 今回の講演では、私が関わった約30年の口 腔インプラント治療の変遷を、新旧症例を通して振り返り、オッセオインテグレーションの概念(ブローネマルク コンセプト)を再確認しながら、口腔インプラントの補綴技工、特に連携の勘所について述べてみたいと思う。
②長期的予後を見据えたインプラント補綴装置の製作を目指して
補綴装置を製作する際、皆さんはどのような点に重点を置いて製作を進めていらっしゃるだろうか? 患者様の口腔内で補綴装置が長期的に機能し続けるためには、現状に至るまでの背景、関連知識、 技工技術などについて総合的に考え、補綴装置に反映させていく力が必要である。特に、歯周組織やカリエスリスク、ペリオリスク、力に対する考え方を習得しておくことが重要であり、その上で、適正な補綴設計や材質を提案できることが望ましいと考えている。インプラント補綴においては、アバットメント製作をはじめ、 各種インプラントシステムについての知識や情報が必要となるため、歯科技工士の考えるべき事柄の幅も非常に広くなる。 近年、デジタル技工が注目されるよう
になり、数多くの関連情報を見聞きする。 弊社でもCAD/CAMシステムや3Dプリンター、口腔内スキャナーからの症例など、 デジタルを活用した技工の割合が増えつつある。しかし、手法が変化しようとも基礎となる考え方はこれまで培ってきたものと同様である。デジタル時代になったからといって簡単に良質な補綴装置が作製できるようになるわけではなく、これまでに確立されてきたエビデンスをもとに、じっくりと考慮された補綴装置の設計、製作が行われる必要がある。そこで今回は、 インプラント技工、デジタル技工にフォー カスし、弊社で考える補綴設計、マテリアル選択、デジタルの現状と今後について包括的にお話しさせていただきたいと思う。
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