~データで見る歯科技工業界~
技工所開くなら何県がおすすめ?
突然ですが、技工所を経営されている皆さん、なぜそこで開業されましたか?自分の出身地だからとか、独立前にそのエリアで働いていた、あるいは親の技工所をそのまま引き継いだなど、さまざまな経緯があるかと思います。ビジネスの観点で考えると、どうせ開業するならお客さんとなる歯科医院がたくさんあって、同業者は少ないところがいいですよね。
そこで技工士ドットコムが独自に、都道府県別に「1技工所当たりの歯科医院の数」をデータ化してみました。
数字が大きければ大きいほど、データ上ビジネスに有利な状況と言えます。
データを見ると、全国平均の「1技工所当たりの歯科医院数」 3.2に対して、やはり東京や大阪といった大都市が5.8、4.4と平均を大きく上回っています。 この2つは他の道県より技工所の数も多く競争が激しいでしょうが、それ以上に歯科医院の数が圧倒的に多いため、結果としてデータ上では優位なビジネス環境となっています。
しかしながら実態としては、東京・大阪は他県からの参入もあり、かなりの「激戦区」となっています。なので、おすすめとはなかなか言えなさそうです。
そんな中、東京、大阪の次にデータが良いのが、なんと沖縄の3.9。
技工所157軒、技工士226人と他の都道府県と比較して最少レベルにもかかわらず、歯科医院は611軒と中央値レベルの多さと、なにやら「勝ちパターン」な雰囲気が。さらに、東京、大阪で問題となった他県からの参入も、離島という地理的なアドバンテージにより確実に多くはなさそう。
ウチナータイム(沖縄時間)でゆっくり技工物を作りながら、疲れたら青い海、広い空に癒されながら働くのもいいですね!
よければ開業の際の参考にしてみてください
あっ!鳥取、島根も良さそうですよ
<データ引用元>
厚生労働省 医療施設動態調査(令和5年12月末概数)
厚生労働省 令和4年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況