健康経営優良法人認定企業・ウェルネス企業について
健康経営優良法人認定企業、ウェルネス企業、に登録されている、株式会社歯科技工ASISTの橋本さんに取材をさせて頂きました。-健康経営優良法人認定制度とはどのような制度ですか?
健康経営優良法人認定制度とは、地域の健康課題に即した取組や日本健康会議が進める健康増進の取組をもとに、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度です。
健康経営に取り組む優良な法人を「見える化」することで、従業員や求職者、関係企業や金融機関などから「従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人」として社会的に評価を受けることができる環境を整備することを目標としています。
ブラック業態からの脱却を目指す
-どうして健康経営優良法人制度の認定を受けようと思ったのですか?歯科技工業界は、昔から3Kは当たり前でどの会社もブラック体質でした。 私自身も実体験がありますし、この仕事をすることに抵抗を感じていたのが正直な気持ちです。もちろん生活に不満や不安がありました。 しかし、これほどブラックな業界でも、「熱意があれば必ず道が開ける」と豪語する2割の〝熱い人〟がいます。 でも、どの業界も〝普通の人〟が6割です。 6割の層が普通に仕事を続けられる常識的働き方を当たり前にしないと離職に歯止めがかからないのは当然です。
そこで、ASISTとしましては、常識的な働き方は当たり前とし、さらに一人一人の健康まで考え、将来に向けた具体的施策を実行するべき、と考えました。
健康優良企業としての取り組み
-具体的にはどのような取り組みをしているのですか?健康経営優良企業としての取り組みは、定期健康診断の受診勧奨、ストレスチェックの実施、育児・介護・治療と仕事を両立するための環境整備 、ヘルスリテラシー向上のための管理職研修、運動に関する教育・指導、メンタルヘルスに関する教育・指導 職場内コミュニケーションの促進、健康保険組合との協議・連携、保健指導の実施 専門家によるカウンセリング・自社の取組についての情報発信、感染症予防に関する取組 、残業・業務時間過多への注意喚起、受動喫煙対策に向けた取組 、休暇取得の奨励が挙げられます。 これらの健康経営の取り組みを明確にするため、経営層がコミットメントし、PDCAを回すための指標をつくることなどが求められます。また、施策を実施するノウハウを得るため、社外の専門家に相談したりしています。
ASISTの目指す健康で働きやすい職場環境
-素晴らしい取り組みですね。 これからの歯科技工業界の働き方とASISTの展望をお聞かせください。
歯科技工業界は、社会的な視点で非常識な働き方をしていました。それが、デジタル機器の普及によって解決され、効率が上がったのは事実です。しかし、ただ機械を導入したことによるツール的な解決ではなく、人的かつ具体的な施策や取り組みによって解決することが、問題との本質的な向き合い方だと思います。
ASISTの展望としましては、とにかく健康で働きやすい職場をチーム一丸となって作ることを目標にしています。この仕事、この職場を選んで良かった、安心して生活していける、という思いで仕事に向き合えるような職場環境を作って行きたいと思います。