三井化学と9DWが歯科用CADを開発開始
歯科技工の世界では現在、デジタル化の波がきており、その代表格がCADCAMである。歯科用CADCAMの普及により、技工物の作製作業が効率化されると同時に、品質を一定に維持できるというメリットもある。一方で、CADCAMで作製された歯科技工物の精度は、人の手で作成された技工物よりも精度が劣るとされ、2018年現在、海外における歯科医院に対するcadcam普及率は、約15パーセント(アメリカ13.5%、オーストラリア13%、ドイツ15%)となっているが、国内のcadcam普及率は数パーセント程度だと言われており、海外と日本の普及率の隔たりの要因の一つとなっている。
三井化学の子会社である歯科材料メーカーのクルツァー(ドイツ)と、人工知能開発の9DW(日本)は共同で、AIを搭載した歯科用CADを開発することを発表した。まず欠損歯の治療法の一つであるブリッジのデザイン時間を従来の30分の1にあたる30秒に短縮できることを目指す。1年後に商品化し、全世界の歯科技工所向けに販売することを検討している。
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