この記事は3分で閲覧可能。目次はコチラ!
歯はその人の生活を大きく左右し、ほんの1ミリに満たないズレでも日常に支障をきたす可能性があります。そのため歯科技工士には、確かな知識と技術、センス、対応力などが求められます。
しかし、近年の業務デジタル化や、様々な最新の素材などにより、知識と技術のアップデートは必要不可欠。常にアンテナを張り、情報を仕入れ、新しいものを吸収していく向上心と柔軟さが大切です。
では、歯科技工士になってからは、どのようにして技術を磨き、スキルアップしていけば良いのでしょうか?
生涯研修でのスキル向上
現役歯科技工士のスキルアップにおいて、まず注目すべきものは、日本歯科技工士会が厚生労働省の後援を得て1986年に発足した「生涯研修事業」です。これは歯科技工士が技術、知識の向上を図ることを目的とされたもので、全国各地で毎年200講座が開催。
つまり、歯科技工士は資格取得後も学ぶための場が提供され、この研修を受けることで、誰もがスキルアップしていける環境にあると言えます。
近年では、歯科技工に関する専門技術だけではなく、関係法令や経営管理等に関する研修も行なったり、時代に併せた幅広い知識を得ることが可能になっています。
参考:日本歯科技工士会
各都道府県や学会が独自開催する講習会
日本歯科技工士会以外にも、その他の学会や都道府県が独自開催する研修会や、各種講習会、セミナー、スキルアップ研修なども多数存在。個人の目的に合わせて、様々な機会を通してスキルの維持、向上がしやすい時代です。
独学だけではなく、できる限り研修に足を運ぼう
常に多くの仕事をこなす歯科技工士にとって、貴重な時間を確保して研修やセミナーに足を運ぶのは、難しいという方もいるかもしれません。現場でひたすらに場数を積んだり、ネットや書籍など通じ独学で知識を得ている、という方も多いでしょう。ですが、近年の業務デジタル化や、最新の素材の登場により、独学だけで補うのは容易いことではありません。
自身のスケジュールや目的に合わせ、研修会などと併用していくことが、よりスキルアップへの近道。短時間で多くの知識と技術を得るためにも、積極的に活用されてみてはいかがでしょうか。