株式会社Oral works|群馬県館林市

株式会社Oral worksは、群馬県館林市と宮城県仙台市に拠点を持つ歯科技工所。保険適用の技工物・CAD/CAM冠をはじめ、一般のジルコニア・インプラント・バルプラストなどのノンメタルクラスプデンチャーや矯正装置など、より専門的な技術を要する技工物まで、幅広く対応。

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Oral works代表|熱海真志

代表取締役
熱海 真志(あたみ しんじ)

2001年 日本大学歯学部附属歯科技工専門学校 卒業
2004年 補綴屋 勤務
2015年 株式会社 Oral works 設立 

『 一生安心して働ける会社を目指す、技工業界に変革を起こす若きリーダー 』

歯科技工士がイキイキと働きやすい環境づくり
− Oral worksはどんな技工所ですか?
ウチは、保険適用の技工物・CAD/CAM冠やジルコニアやインプラント、バルプラストなどのノンメタルクラスプ・デンチャーや矯正装置まで幅広く対応している総合ラボなんです。本社は群馬県館林市ですが他にも関東近郊に拠点があり、埼玉や東京、神奈川や千葉などの首都圏の歯科医院さんとも取引をさせて頂いています。

− ラボが広くてオシャレですね
そう言って頂けると嬉しいです。ラボの内装にはすごいこだわったんです(笑)毎日働く場所なので、できればGoogleのオフィスのように風通しが良くて、スタッフが生き生きと働きやすい職場にしたいので。もし技工物や指示書が山積みで、モノが散らかっていたら汚くてそんなところで働きたくないですよね(笑)若い技工士に「こんなところで働きたい!」と思ってもらえる職場づくりを心がけています。

それぞれがやりたいことをやって、チームで成果を出す職場。
− たしかに、熱海さんのラボはキレイで働きやすそうですよね!
実は見た目などの内装だけではなく、働きやすい仕組みやルール、雰囲気づくりにも力をいれているんです。うちが他のラボと一番違う点は「自分のやりたい仕事をやれる」ことだ思います。自費をメインにしたい人は自費を、保険をメインにしたい人は保険を、営業を積極的にやりたい人には営業を。

基本的には、全ての技工士は自分のやりたいことを自由にすることができます。もしやりたくない仕事をやらされても、仕事のモチベーションが上がらないですからね。でも、好き勝手をしても良いというわけではなく、あくまでみんなでひとつのチームなので、チームとして成果を出さなければいけないし、出した結果がみんなに還元されたり配分されるんだよということは周知しています。

あと他のラボと違うのは「長い時間、働かせてもらえない」ことですね(笑)これは業界の常識と、逆を行っているかもしれません。自分はこの技工業界が、ブラックな職場環境になっていることを強く危惧しています。技工士の健康とか、家族とか。自分の時間を犠牲にして働くことは絶対に長続きしませんよね。だからうちは、働く時間をかなり厳格に決めて長時間労働できないようにしているんです。

なので、たくさんお給料が欲しいからといって長時間の残業をして残業代をたっぷりもらうということはできません。逆に、決められた時間内で、欲しい給料分の成果を生み出すにはどうしたらいいか?ということを各自が考えて、賢く、効率的に生産性を上げて欲しいんです。

なのでウチで働いたら、技工士さんは必ず自分で考える力が身につくと思いますよ。一人の社会人として成長できます。そういう頭の使い方に慣れていないうちは戸惑うかもしれませんが、歯科技工業界を良くするためには、技工士一人ひとりの意識改革はもちろん、だらだらと長時間働かせない文化が必要不可欠だと思っています。

自由だけど、プロとして妥協はしないスタイル
− なるほど!とても大切な考え方だと思いますし、自分のやりたい仕事ができるのは魅力ですね!
そうですね。もちろん自由がある分、そこにはプロとしての責任が伴います。一人ひとりが歯科技工のプロとして誇りをもって良い仕事をしながら、患者さんのために技工物を作る。そこは絶対に妥協しません。あくまで技工物の質は重視した上での話です。

個人として黙々と仕事をするのではなく、会社としてチームとしてより良い仕事をすることを追求しているって感じだと思います。なので技工士同士のコミュニケーションをすごく大事にしているんです。上司や同僚に好かれることも大事だと思っているし、お互いに気持ちよく仕事ができる人間関係づくりも大切ですよね(笑)


「いい仕事ができればコミュニケーションなんてどうでもいい」という行き過ぎた職人タイプって、実は成長スピードが遅いんです。例えば何か困ったときは、上司や先輩と円滑なコミュニケーションを図り、答えを聞いちゃった方が絶対早いじゃないですか(笑)そうやって、周りの人を頼りながら、助け合いながら仕事をすることが大切だと思っています。

− 仕事の評価は誰がするのですか?

それは上司や先輩ですね。世の中には360度評価などの色々な仕組みがありますが、まずはシンプルに上の人間が、部下を評価することが大事だと思っています。複雑な評価制度って評価そのものに時間がかかったり、それが長時間労働につながったり、結局、納得感がなかったりと…。自分も人事評価についていろいろ勉強をしましたが、実際にいろいろ試してみて、結局シンプルな評価がいいと思いました。

もちろん上司一人が評価するのではなく、僕も一人ひとりの数字的な成果をすべて把握しています。その上で、総合的な評価を行っています。なので単に上司に気に入られて、ゴマすりをするような人は評価されないんですよね。ウチの場合、結局は真面目に仕事を仕事をしている人が正しく評価されるようにしています。

技工士全員が自分のしたい仕事をして、技工のプロとして個人的な成果を出した上で、困ったときは助け合ってチームとして良い仕事をするような社内文化ができることを目指しています。

「絶対に長時間労働はさせない」のはなぜか?
− 長時間労働をさせない理由を、もう少し聞かせていただけますか?
理由はシンプルです。ウチで働く技工士には家族とか友達と過ごす時間や自分の時間を大切にして欲しいからです。親の死に目に会えない、起きている子供の顔が見られない技工士には絶対にしたくないんです。僕たちは、他人の笑顔を作るための仕事をしているんですよね。なのに自分の家族を笑顔にできない、ないがしろにするなんて論外じゃないですか(笑)やはり、相手を幸せにするには自分が幸せにならなければいけませんよね。

実際、この業界は昔から長時間労働が「当たり前」の状態になっています。かつての僕もそうでしたがラボに寝泊まりして、なかなか家に帰れない技工士が世の中にまだまだ沢山いると思うんです。とある歯科技工誌の最後のページに歯科技工士の会員の訃報欄があるのですが、50歳から60歳の方ばかりだったのを見てショックでしたね。歯科技工士は長年の過労で早死にする人が多いという事実を目の当たりにして、正直、言葉を失いましたね。

うちのラボは絶対にそうしたくないんです。まだまだ小さなラボで業界に対する影響力は小さいですが、僕らみたいな歯科技工業界を変えたいという意欲のある人たちが立ち上がって、歯科技工士の働き方を変えていかないといけないと思うんです。自分の健康を犠牲にして、家族との時間を犠牲にして、心を削って仕事をする時代はもう終わりにしましょう。

ですので、平凡な言葉で言うと、自分たちは「健康第一」を実践しています。長時間労働させないように、しないように常に注意を払っています。急な仕事をどうしてもやらなければいけなくても夜8時には絶対に帰宅できます。もちろん有給休暇も国のルール通り取得できます。

心の面でも、体調の面でも、無理なく働ける職場作りが、この業界にはもっともっと必要なんです。ですので微力ですが歯科技工業界の問題点を僕たちの世代が変えていかなければいけないんです。そういう想いを発信していたら、徐々に群馬県以外からも就職してくれる仲間が増えて本当に嬉しいです。もし少しでも技工士さんに興味をもってもらえるならば、ぜひ一度見学にきてください。

地に足のついた資格を得るために歯科技工士の道へ
− ところで熱海さんは、どのような経緯で技工士に?
歯科技工士にありがちですが、子どもの頃からものを作るのが好きでした。当時バンドを組んで弾いていたエレキギターを自分で作ったりしてたんです。エレキギターは全部、同じ形をしているので、なんとかして自分のオリジナルにしようと、試行錯誤しながら自分オリジナルギターを作ったりしていました(笑)

正直、自分は歯科技工士になりたくて技工学校に通ったわけではないんです(笑)僕が学生の時は、ちょうど就職氷河期で、親から手に職をつけた方がいいと言われ。「とりあえず地に足のついた資格も取りなさい、あとは勝手にしていいから」と言われてたんです。

そんな中、母から勧められたのが歯科技工士の資格でした。実は仙台にある歯科技工の学校を作ったのが自分の親戚ということもあり、母が歯科技工士という職業に詳しかったんです。その上で、自分が物作りが好きそうに見え方ら歯科技工士に向いているんじゃないかと思ったようです。
専門学校は夜学を選択/社会人として通う同級生から様々な刺激を受けた
− 技工学校ではどのように過ごされましたか?
自分は昼間部ではなく夜間部に入学しました。学費は親が出してくれましたが、日中に働きたかったので夜間部を選んだんです。茨城県の実家から都内の学校まで通って、昼間は当時秋葉原にあった「牛丼どんどん」という名前の牛丼チェーンで働きました(笑)

夜間部って現役生は少なくて、半分以上が歳上の人でした。退職されたりリストラがほぼ決まっている状態で来ていた方が多くて、一番上が36歳の方だったと思います。全く社会人経験のない自分にとって、社会人として働いてきた彼らの話はすごく面白くて新鮮で、同世代と話すよりも彼らの話を聞いている方が多かったですね。

実際にリストラされた人から話を聞くと、たしかに母親が言っていた「手に職をつければ社会状況にあまり左右されず生きていける」という意味が少し分かった気がしました。

地に足をつけて人生設計しなきゃいけないんだなということを18歳とか19歳の多感な時期に感じられたのは、その後の自分の人生にとって大きな意味があったと思います。
ぶらりアジア放浪旅を3年間/最後はこれではアカンと思った
− 卒業後はすぐ就職をされたんですか?
いえ(笑)この話をすると必ず驚かれるのですが、まさかの…バックパッカーになりました(笑)3年間、中国、ベトナム、カンボジア、タイ、インドなどのアジアの国々を放浪してたんです(笑)

昼間に働いてお金をある程度貯めることができましたので少しお金があったんですよね。ただ、ちょうどアメリカで例の9.11のテロが起きた年で、出発直前に貿易センタービルに飛行機が直撃するのを目の当たりにして、飛行機ではなく船で50時間かけて中国にいきました。

中国語は全く話せなかったのですが、たまたま北京で仲良くなった大学生の家に泊めてもらいながら生活しているうちに、少しづつ中国語も分かるようになってきました(笑)

そこでビザが切れてしまったので更新のタイミングで上海に向かうことにしたんです。そうしたら、その大学生が折りたたみ自転車をくれたので、自転車で上海から長江までを自転車で旅をしました。途中、船にも乗ったりしながらずっと自転車は持ち運んで最終的に四川までたどりつくんですが、成都という町でその自転車を盗まれてしまいました。

その後、成都からチベットに移動しました。標高でいうと4,000メートルくらいで。ちゃんとした装備もなく、薄着で寒くて、寒くて・・・そこで出会ったオランダ人が見かねて自分のモンゴル服をくれたんです。その服っていうのが、チベットの山々を通過するバックパッカーに代々的に受け継がれているもので、そのジャケットのおかげで高い山の反対側まで行くことができました。チベットではビザを更新しつつ約3ヶ月くらい滞在しましたね。

そのあとは、陸路でベトナムを回ってタイに行き、なりゆきでスキューバ・ダイビングのプロのライセンスを取りました(笑)というか、日本人観光客向けのダイビング・インストラクターとして働いていたんです(笑)

その後、インドまで行き3ヶ月くらい滞在したんですが、そこでは特に何もせずに、ただただ、ぼ~っとしていましたね(笑)インドって大きな都市から少し離れると原始的な世界になるというか、人々の生活の営みそのものがすごく面白くて、とても強烈でしたね。

その後で一旦、日本に帰国して、当時付き合っていた彼女がちょうど夏休みに入ったので、彼女を連れてそれまで通ったのと同じルートをもう一度連れて行きました。彼女が帰国した後に今度はラオスやカンボジアへ行き放浪の旅を続けました。

ただただ気の向くままにアジアで3年間を過ごしたんですが、24歳の時に急に技工をやろうと思い立ちました。当時の彼女は学校を卒業して働きはじめていましあたし、当たり前ですが、僕もそろそろ働かないといけないと思ったんですよね(笑)アジアの物価の安い国で目的もなくダラダラするバックパッカーの姿をみていたら、このまま自分がこの生活を続けると人としてダメになると思ったんですよね(笑)

技術を追求した12年間を経て、自由な価値観でいられる会社を作ろうと決心
で、帰国して最初に働いたのが館林にある個人ラボでした。実家から通える距離だと思って働き始めたんですが、明け方に帰宅して2時間後にまた出社という生活になってしまったので、通勤時間を節約するためにラボの駐車場で自分の車の中で暮らしていました。

最初はデンチャーからはじめて、そのうちクラウンやブリッジも少しずつ教わりました。当時10人くらいの技工士がいましたが、仕事も過酷でしたし、給料も安かったので常に人が辞めてましたね。でも僕自身、その頃はとにかく技術を身につけることが面白かったので給料が安くても、寝る時間がなくても、あまり気にしてなかったんです。

でもそのスタイルをいつしか後輩にも強要しまっていたんですよね。まずはつべこべ言わずに技術を習得しなければいけない、一日も早くデンチャーからインプラントまで幅広く仕事ができた方が歯科技工士にとってはいいというのが僕の固定概念だったんです。でも、そうすると後輩たちがどんどん辞めていっちゃって。。それで、みんながそういうものを求めているわけではないって気づいたんです。

辞めた人が求めていたものって、ハードに働いて短期間で成長することじゃなかったんですよね。8時間はちゃんと働いて、そのあとは家に帰って、自分の好きに過ごせることを求めていた。でも、上司には「やる気があるようにフリをしなければいけない」、本当は心の中では「終業時間になったら早く帰りたい」と思っているのに(笑)

この経験から自分は、技術追求したい人はこの仕事、早い時間に帰りたい人はこの仕事、というふうに技工士自身が自分の仕事を決められる環境を作ろうと思ったんです。
今後は女性技工士が活躍できる環境づくりが重要!
− 今後、どのようなことにチカラを入れていきたいですか?
今はまだ法律があって自宅で技工の作業はできないんですが、今後もっとデジタル化が進むと、技工士のリモートワークも増えてくると思いますし、女性にとって働きやすい環境が整ってくると思っています。技工を内職と捉えると非常に効率のよいものだと思うんですね。たとえば月10万の住宅ローンが簡単に払えてしまいますから。

技工のデジタル化には機械の微細なチューニングが必須
− 今後、デジタルは技工にどのような影響を及ぼすのでしょうか?
そもそも自分はデジタル化に大賛成です。デジタル機器の方が、品質が安定した技工物を作れると思っています。人の方が優れている部分ももちろんあると思いますが、デジタル機器への理解がもっと進めば、その差はどんどん小さくなると思います。

歯科技工業界におけるデジタル機器の進歩は著しく、かなり進化を遂げたと思います、そして5年後10年後には更に進化していると期待しています。
今の機材レベルでは満足はしていませんよ。もっともっと良くなると思います。笑


今後もデジタル機器への投資を積極的に行って、この業界を一緒に変えていきたいと思ってくれる歯科技工士がいたら、ぜひチカラを合わせて自分のラボも歯科業界もより良くしていきたいですね。少しでも興味を持ってくださる歯科技工士さんがいれば、まずは一度気軽に見学に来てください!

− ちなみに、バックパッカー時代の彼女さんとは?
あっ、気になりました?(笑)バックパッカーを辞めて帰国したときに結婚して、今の奥さんなんです(笑)

株式会社Oral worksは、群馬県館林市と宮城県仙台市に拠点を持つ歯科技工所。保険適用の技工物・CAD/CAM冠をはじめ、一般のジルコニア・インプラント・バルプラストなどのノンメタルクラスプデンチャーや矯正装置など、より専門的な技術を要する技工物まで、幅広く対応。
Oral worksの基本情報
株式会社Oral works|群馬県館林市
〒374-0062
群馬県館林市広内町14-31
<沿革>
2015年 Oral works 設立
Oral worksスタッフ
Oral works
Oral worksスタッフ
Oral worksへのアクセス

技工物種類 対応可否
保険FMC
自費クラウン/ブリッジ
自費インレー・アンレー
CADCAM冠
チタン冠
インプラント(ストローマン)
インプラント(ノーベル)
インプラント(その他)
デンチャー(保険)
デンチャー(自費)
矯正
マウスピース矯正
マウスガード
自費TEK
ラミネートべニア

編集
求人項目概要
募集職種歯科技工士(正社員)
未経験者大歓迎・経験者優遇
給与/賞与180,000~400,000円
勤務時間9:00~18:00 36協定に基づく残業あり
勤務地群馬県館林市広内町
休暇夏季休暇 冬期休暇 GW 慶弔休暇 有給休暇 年間休日総数120日
福利厚生交通費支給、研修制度有
各種社会保険完備(雇用保険、健康保険、厚生年金)
求人情報の
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