略歴
2018年 栃木県立衛生福祉専門学校 卒業
2018年 ケン・デンタリックス 勤務 セラミック部
「歯科技工士という職業を知って「自分はこれだ!」と思った」
熊谷さんが歯科技工士になったきっかけは?
― 高校で進学を考えた時に、人のためにできる仕事がいいなと思っていたので、まず考えたのが医療関係だったんです。でも私は、人とコミュニケーションを取るのがあまり得意ではなく、看護師や介護の仕事は向いていないと感じていました。
歯科技工士は医療関係の職種だし、ものづくりの仕事だから人と話をする時間は短く、国家資格が取れるし、全部が自分の基準に当てはまると思ったんです。歯科技工士という仕事を知るまで、どの仕事もいいなと思う面がある一方で、しっくりこないところもありました。でも歯科技工士という仕事を知って、自分はこれだ!って思いました。
看護職も勧められたのですが、たとえば注射するとか、人に対して直接何かをするっていうことに、私はちょっと抵抗があって・・・でも、歯科技工士という仕事は、人に直接触れることはないですが、間接的には人の健康に関わることができます。技工士という職業を知って、そんな仕事もあるんだなって思ったんです。
「作業スピードを上げることが今の目標」
専門学校での日々はどうでしたか?
― 専門学校の時代は、もちろんですが試行錯誤の繰り返しでしたね(笑)一人の空間で一人で作業できるというのは、自分にすごく合っているというのは確信できました。ただ私は、細かく突き詰めてやりたい性格なので、時間を必要とするタイプなんですよね。放課後に残っては、納得行くまで作り続けたり、課題をやり直していたりしていました。
ケン・デンタリックスに入社してからはどうでしたか?
― もちろん学校の頃は、自分の納得行くまで時間をかけられます。でも仕事になると、一つ一つの技工物にかける時間は限られていて、その中でやっていかなきゃいけない。そこは当然ですけど、学生とプロの大きな差でもありますね。
私はまだ2年目なのですが、できるだけ作業時間内に終わらせるということを心がけています。ケン・デンタリックスは、チームでのチェック体制がかなり厳しく、今はまだ必ず修正点は出ます。それを直して、さらにチェック後にもう1回直してという感じで、最終的なクオリティは担保できているんですが、まだ時間がかかっているという部分が課題ですね。
最初の頃は、「あっ・・・削りすぎちゃったかも・・・」なんていうこともあって、その時は冷や汗が全身から吹き出ました。でも、先輩に「ここどうしたらいいですか」と正直に聞いてみたら、「ああこれはこうしたらいいから、心配しなくて大丈夫だよ」って修正の方法があることも教えてもらえました。本当にサポート体制が仕組みとしてあって、最初の1年でものすごく成長できた実感があります。
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