第2章. 開業のプロが教える、開業場所の見極め方


歯科医院開業の成否=9割は場所で決まる?

歯科医院を開業する上で、「開業場所」はとても大切です。歯科医院開業の成否は「9割は場所で決まる」と言われるほど、医院経営において「開業する場所」を見極めることは重要だからです。

おすすめできない場所

まず初めに、本題に入る前に「開業場所としてオススメしない場所」をご紹介します。時間のない方は、この部分だけ読めば十分です。事前知識として、たったいくつかのポイントを知っておくだけで、歯科医院開業の失敗確率をかなり減らせます。

その1:平日に近隣住民が集まりにくい場所は避ける!

何よりもまず、平日に人が集まりにくい場所は避けましょう。人があまり歩いていない。人気(ひとけ)のない住宅地の路地の中は避けた方が無難です。また、休日に人が集中するアウトレットモールや高校・大学などの通学路沿いもあまり良い立地ではありません。
 
一見、多くの大人たちが目の前を歩いていますが、遠方から来る人が多く週末に来客が集中するアウトレットモールは平日の集患に苦労する可能性が高いでしょう。また、医療モールも高額な家賃に見合っただけの価値があるかどうか、きちんと見極めることが重要です。アウトレットモールも医療モールも、テナントの奥のスペースを提供されることが多く、実は、必ずしも良い条件とは限りません。特に医療モールは、患者が全く来ないリスクがないので大失敗が避けられるといったくらいの期待にとどめておくべきでしょう。
 

その2:人の視野に入りにくい3階以上の場所

次に、駅前などのテナントビルの3階以上の場所。いわゆる「空中階」とよばれる所です。3階以上のテナントは家賃も安く、ついつい目が行きがちなのですが、あまり良い開業場所ではありません。やはり、できる限り歩行者の目線に自然と入り、スッと院内に入れる1階がベストです。ビルの3階以上になると皆さんが思っている以上に通行人の視野に入らず、「ここに歯科医院がある」ということすら認知されません。
 
もし3階以上に開業する場合は、インターネット広告を積極的に行うことが必要不可欠となります。乗降客の多い駅前の立地の良いビルでも、3階以上は集患の難易度が上がるので、やはり可能な限り避けた方が無難です。
 

その3:医療モール

上述したとおり、医療モールは家賃が高額になることが多いため、投資対効果をきちんと見極める必要があります。高い家賃を支払ってもきちんと集患できて、高い家賃に見合う「リターン=利益」が獲得できるか、きちんと事業計画を作成しておきましょう。特に敷金・礼金が高額になることが多いので、「医療モールだから大丈夫だろう」と安易に決めてしまうことは、絶対NGです。また、大変言いにくいことなのですが、医療モールの場合、経営や診療に自信のないドクターが集まることも多く、自信のないドクター同士で寄せ集まってしまい、全員で「共倒れ」になってしまっている医療モールもよく見かけます。。。
 

開業場所を見極めるために、押さておきたい5つのポイント


それでは、いよいよ、良い立地を見つけるために、必ず押さえておきたい5つポイントについて、ご紹介したいと思います。

ポイント1:家賃だけでなく「広告宣伝費」も合わせて考える

開業する際に、「家賃の安い場所」を探すことは、正しいアプローチです。しかし、過度に家賃の安さを追求することは禁物です。当たり前ですが、良い立地は高額になり、ポテンシャルの低い立地は安くなるからです。大切なことは、「相場より高いか、安いかです」。まずは、開業を狙っている土地の周辺テナントの坪単価を計算することをお勧めします。まずは、高い安いの判断基準となる金額を知ることが最初の第一歩です。

また、家賃だけにこだわり過ぎるのではなく、「家賃」と「広告宣伝費」をセットで考えることが重要です。
 
具体的な事例をご紹介しましょう。たとえば大きなターミナル駅の駅前のような、自然と人が集まる場所は、家賃が高くなりますが(都内でしたら、坪単価1.5~2万円くらい)、人目にも付きやすく近隣住民に周知されやすいので広告宣伝費が安く済みます(月に3~5万円くらい)。逆に、家賃が安くても立地がイマイチな場所は(都内の場合、坪単価0.8万円前後)、集患用の広告宣伝費が継続的に必要となり(広告宣伝費は月20万前後くらい)、結果的にトータルコストがほとんどかわらないということになります。もっともオーソドックスなチェア5台が入る約30坪で開業するケースで試算すると、駅前の好立地と家賃のイマイチな場所は、それぞれ家賃と広告宣伝費を足し合わせると48万円と44万円となり、もう完全に誤差の範囲内です。それならば、広告宣伝に苦労するリスクを考えると、やや高額でも確実に集患できる場所に開業した方が正しい判断となります。
  
おそらく初めて開業するドクターの方だけでは、自分の興味のあるエリアで、どのくらいの広告宣伝費が必要になるか分からないと思います。まずは、先に開業した大学時代の歯科医師の知人に、毎月使っている広告宣伝費を聞いてみると良いでしょう。もし聞く相手がいなければ、ぜひ一度、我々にお気軽にお問い合わせください。zoomや電話などで、もちろん無料でご説明させて頂きます。
 

ポイント2:人通りが多い場所か?

家賃の次は、開業場所が良い場所かどうか判断する目安について考えてみたいと思います。

人の通りが日常的に多い場所がベスト!

日常的に人がたくさん通る場所は、自然と患者さんも集まってきます。もしあなたがショッピングモール内に開業を考えているのであれば、おすすめは出入り口の近くです。ここならば常に人が行き来しています。また、ショッピングモールから、駐車場の道中となる場所も人通りが確保されているため、おすすめです。とにかう、医院の入り口となる場所から手を伸ばせば、歩行者が沢山歩いていることが何よりも重要です。平日の日中の時間帯に400~500人くらい歩いているのが理想的です。
 

キーワードは「ついでに」とか「毎日来るところ」

もう一つの良し悪しの目安は、「何かのついでに来れる」立地であること。これは意外と忘れがちなのですが、とても重要な視点です。「買い物ついでに」「仕事終わりに」など、毎日通っている場所に行く、「ついでに通える」歯科医院は集患に、圧倒的に有利です。ですので、人気の生鮮食力品スーパーと隣接した場所は、とてもオススメです。
 
スーパーや商店街など、日々の食材調達に立ち入りやすい場所の近くであることはとても魅力的な開業地となります。日常的な「何かのついでに」通える場所かどうか、ということを考慮しながら、開業場所を探してみると良いでしょう。

ポイント3:見つけられやすいか?

次に重要なのは「視認性」です。

周辺で生活・仕事をしている人が歩いている路面の1階か2階を選ぶ

冒頭でもお伝えしたように、3階以上は視野に入りにくく、見つけられにくいので避けるべきです。また、路地の中も避けるべきでしょう。また、人が多くても来院してもらえる可能性が低ければ意味がありません。ただ人が歩いていれば良いのではなく、日常的にその場所で生活していたり、仕事をしている人が足繁く目の前を歩いている場所を選びましょう。
 

シンプルで見つけやすい看板を設置できるかどうか

誰もがひと目で「これは歯医者さんだ!」とわかる、目立つ看板を設置できる場所がおすすめです。ここで気をつけたいのは、「おしゃれな看板は必要ない」ということです。カッコよさ、おしゃれにこだわるとだいたい失敗します。大切なのは、「これはどう見ても歯医者!」と、患者さんにとって分かりやすいことを優先させましょう。
 
また、看板を置く場所も重要です。
 
・横断歩道を渡ってくる人に見やすい位置であるか?
・歩いている人にも見つられやすいように、路上の頭上に飛び出すように設置できるか?
 
のように、通行者に気付いてもらえる、分かりやすい設置を心がけましょう。

ポイント4:立地の良さは、大手有名チェーンに頼ればOK

良い立地なのか、そうでないのかを見極めるシンプルな方法があります。それは、大手有名チェーンのお店が出店しているかどうかです。開業予定地の近くに、マクドナルドやスターバックス、プロント、ドトールコーヒーなど、大手チェーンが出店していますか?
 
彼らは出店の際に、多額のマーケティング費用を使って調査をしています。素人では調査しきれない部分まで、お金をかけて、手間をかけてリサーチしているのです。チェーン店があまりない場所は、人通りが少なく、魅力的でない可能性があるため、どのようなお店が周辺に出店しているかを自分の目で確かめることが重要です。
 

競合の歯科医院の近くはNG?

結論から言うと、競合歯科医院の近くに開業することはけっして悪いわけではありません。そこに歯科医院があるということは、「その場所に患者さんが来る」ということの裏返しでもあります。もちろん、どれだけ人が集まる場所であっても、広告宣伝に力を入れたり、患者さんに来てもらうための「集患力」を身につけることは必要不可欠です(この点は、また改めて別の章で解説したいと思います)。

プロに相談することで、安心して開業を

初めての開業の方は、不安や分からないことが沢山あると思います。何年もかけて自分がピンとくる開業地を探しても、なかなか見つからない方もいることでしょう。自自力ですべてやって開業までたどり着くことも、もちろん可能ですが、より効率的に「安心して」スタートを切りたい方は、歯科経営専門のプロのコンサルタントに相談するのも1つの手です。歯科医院の経営は、「どうすれば安定した経営環境を作れるのか」という方法論がすでに確立されている業界です。正しく集患し、信頼される治療を提供すれば、必ず収入を増やすことができ、5000万~1億円の借り入れをしても、まったく怖がる必要はありません。ただ淡々と経営の原則に従って経営すればよいのです。開業前の準備段階から、開業後のフォローまで、寄り添って相談できるプロの歯科医院開業コンサルお探しの方は、ぜひこちらからお気軽に問い合わせてみてください。
 

【よくある質問】
 
Q. 無料相談だけしてもいいの?
  もちろんOKです。既にこれまで100人以上の歯科医師の方と実施済です。我々にとっては、歯科医師の方々が、
  開業の際に何に不安を感じ、何に困っているのかが分かるので、我々にもメリットがあります。
 
Q. 無理やり営業されない?
  しません!お互いwin-winの関係じゃないと、コンサルはできないので。

Q. どこで採算をとっているの?
  無料相談をしていると、ある一定の割合で案件につながります。そして、やがてその案件が大きくなって、
  大きな歯科医療法人を作るお手伝いをさせて頂くこともあります。
 

歯科医院経営のプロに相談する

 

ポイント5:将来のリスクを考える

開業場所を見極めるにあたって、将来的なリスクも考慮しておきましょう。たとえば、近所にライバル医院が開業した際など、あらかじめ対策案を立てておくことで素早い対応が可能になります。

また、開業場所がどんなに良い立地でも、再開発などで近隣に良いエリアができると、突然人の動線を取られてしまうことも。ここでは、そのようなリスクを回避するための3つの方法を紹介します。

その1: ディフェンスの強さが鍵!

ディフェンスの強さとは、あなたの医院にどれだけのファンを作れるか。口コミや、紹介で来てくれた患者さんをどれだけ増やせるかです。これがしっかりとできている医院は経営も安定しており、患者さんが絶えることはありません。コロナ禍でも、経営的なダメージが少なかったのは、口コミで患者さんがきてくれていた歯科医院でした。

その2: 広告宣伝を使いこなしましょう。

必要最小限の広告宣伝をかけることは、現代のネット社会で生き抜いていくためには欠かせません。万が一、より良い場所にライバル医院ができたとしても、広告宣伝を適切に行い、新患数のコントロールを行えば、医院経営が傾くことはありません。また患者さんの商圏を広げることもとても大切です。広告宣伝をすることによって、近所の方だけでなく、離れた場所に住む方にも、来院してもらうことも可能になります。
 

その3: 明確な差別化を。

患者様に来てもらうため、医院の強みを伝えることも重要です。「なるべく痛くない治療」や「歯をできるだけ残す治療」など、他医院と差別化できる要素をホームページやwebの広告宣伝で、アピールしましょう。その強みを患者さんに伝えることで、「他の医院とは違うんだな」「通ってみようかな」と、思ってもらうことが重要です。
 

さらに詳しい開業情報を知るための「秘密の社内メモ」をプレゼント!


新規開業の場所を見極めるために、さらに詳しい情報を知りたい方に、特別な「秘密メモ」をプレゼントします。もちろん無料です。普段、我々が歯科医院への開業を支援する際に実際にご紹介しているリアルな情報を紹介しています。書籍やWeb上では、なかなか探せない、結果につながる生のノウハウです。次のようなテーマを中心に、我々のノウハウを学んでいただけます。


第2章の秘密メモの内容は
・チェアは何台入れるべき?
・大家さんに協力してもらえる状況を作ろう
・商業施設のテナントはおすすめ?
・本当に良い物件を探すには?
・新患の数は何人を目指すべきか?
・理想的な坪単価とは?
・固定費に慎重になるために
・立地の良さを見極めるための調査方法
・ディーラーの言うことは鵜呑みにすべきではありません
・ベッドタウンはでは固定患者が増えにくい?
・リモートワークの広がりによる、オフィス街人口の変化
・駐車場の重要性
・スタッフの共有スペースはどれくらい必要?
・目標とすべきカルテ枚数


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