「歯科技工士の仕事をもっと多くの人に知ってほしい」
歯科技工士として仕事をしていて、どんなときに喜びを感じますか? ― そうですね。自分はまだまだ新人なので、これからもっと技術を磨いていきたいんですが、その中でも、「ここ適合よかったよ」と、先生から褒めてもらったりすると嬉しいですね。あと、社内にはサンクスカードという制度があって、たとえば「手伝ってくれてありがとう」っていうサンクスカードをもらったりするのも、嬉しいなって思います。自分が成長していることを実感できると、歯科技工士になってよかったなと、心から思います。 女性として、歯科技工士という仕事をどのように捉えていますか? ― 昔は男性技工士が多かったみたいですが、私の世代だとむしろ女子が多いんですよ。専門学校の時は、ひとクラス15人のうち女子10人で、男子5人でした。これでも男子が多かった方なんですよ。他の代だと男子は2~3人だった、ということもあります。 歯科技工士は、女性に向いている仕事なのでしょうか? ― 歯科技工士が女性に向く職業なのかは、正直人それぞれだから一概には言えないと思います。でも、力仕事ではありませんし、座って、落ち着いて細かい作業をできるという点は、女性にはやりやすいところだと思います。女性は細かい作業をわりと器用にやる人が多い気はするので。 あとうちの職場には、出産してから復職した先輩もいます。そういう「子供を産んでからも、また戻ってこられる」ところも、女性としてはすごく安心できます。実際にこの会社で働いていて、「子どもを持ってからでもきっと働きやすい職場だろうな」というのは、容易に想像できますから。実際にケンデンタリックスは女性比率も高いですし。 最後に一言、お願いできますでしょうか? ― 歯科技工士の世界は、離職率8割とも言われていますし、ブラックな仕事というイメージがある一方、この仕事って一般の方にはあまり知られていないですよね。ほとんどの技工所は看板も出していないし、ひっそりと仕事をしているような感じがします。 でも、ものづくりが好きな人にはすごくいい仕事だと思うし、医療関係で国家資格を持てて、いまはケン・デンタリックスのように、ブラックじゃない職場も増えていると聞きます。本当にやりがいある仕事なので、もっとたくさんの人に、歯科技工の仕事や、この業界について知ってほしいなと思っています。 これから進路を考える高校生の人は、自分がちょっとでもピンときたものがあったら、ぜひ調べてみてほしいなと思います。そして、調べるだけじゃなくて、実際に現場を自分の目で見に行くといいと思います。私もこのラボまで見学に来て、ここの雰囲気を自分自身で感じられたのは本当に良かったと思うんです。私のインタビューを読んだ方がこのラボまで見学に来てくれたら本当に嬉しいですね。もちろん経験者の方も、ぜひケン・デンタリックスで一緒にお仕事できるのを楽しみにしています。 どうもありがとうございました。
編集後記/高崎
熊谷さんのインタビューを通じて、ケン・デンタリックスの職場としての働きやすさ、新人さんが育つ仕組み、チームとして助け合う協力体制のすごさに驚いた。これは一朝一夕にできるものではなく、制度を作っていくことはもちろん、ここで働く一人ひとりに、「ケン・デンタリックスの仕事哲学」が浸透しているからだと実感した。女性も活躍し、本当に雰囲気の良い環境で、インタビューの時間もあっという間に過ぎていった。