独自検証!口腔内スキャナの印象速度が2倍に!PCスペックで速度はどれだけ違うのか?【コエックスi500】

最近、アライナー矯正に関心を持つ患者が増えていることもあり、口腔内スキャナーの導入を前向きに検討しているドクターの数が急激に増えていると感じます。セレックなどのオールインワンの一部の機種を除き、多くの機種ではパソコンを別途購入しなければならないため、どのような機種/スペックのパソコンを購入するべきか迷う方もいらっしゃると思います。

今回、技工士ドットコムでは、同一の口腔内スキャナーを同じ患者さまに使い、パソコンのスペックが、口腔内スキャナーのパフォーマンスにどのくらい影響があるのか、について検証を行ってみました。
 
すると、意外と『実は、パソコンのスペックでスキャン速度がかなり違う』ということがわかりました。口腔内スキャナーのスペック以上に、パソコンのスペックも慎重に選ばないと、スキャナー本来の実力が発揮できないことが分かりました。この記事では、パソコンのスペックでどれくらい光学印象の速度に違いが生まれるのか、について実際に検証しているのでぜひご一読ください。

今回使用する口腔内スキャナーと比較する2種のスペック

今回使用する口腔内スキャナーはヨシダ社のコエックスi500です。

コエックスi500をもう少し詳しく知りたい方はこちらの記事も併せてご覧ください!

そして、今回比較するスペックは、core i9(2.4G)とcore i7(2.6G)の2種類です。ディスプレイモニターに映像を映し出すためのチップ(GPU)が搭載されたグラフィックスカードは、それぞれGeForceの8GB/GDDR5XとGeForceの8GB/RTX3070です。

全く同じグラフィックカードではありませんが、メモリーやグラフィックスの基本的な性能はほぼ同一とし、CPUだけをcorei7とcorei9の違いとなるように設定して検証を行いました。基本的な画像処理などで比較すると、core i7とcore i9はそれほどの大差はないと言われていますが、core i9の方がマルチスレッド性能がi7よりも圧倒的に高性能なので、3Dの光学印象採得で画像処理を行なった場合にどれほど処理速度の差が生まれてくるのか、を検証してみます。

それでは早速比較していきましょう!

協力:三井 祐一郎 院長(ワイズデンタルキュア)

セレック黎明期からキーオピニオンリーダーを15年つとめていらっしゃる三井院長。最新の口腔内スキャナーやミリングマシンも院内に設置し、歯科医療のデジタル化にも、いち早く取り組んでいる先生でもあります。そんな三井先生に協力いただき、コエックスi500を使用した、パソコンのスペック別、印象スピードの比較検証を行っていきます。

三井先生ご協力のもと、作成した他の記事も併せてご覧ください!

core i 7 vs core i 9印象スピード比較検証

それでは、core i 7とcore i 9の比較検証を行っていきます!
下記の動画をご覧ください↓↓

印象スピードの比較検証を行った結果、片顎の印象時間に1分の差が生まれました!

core i 7を使用した場合、片顎で2分30秒。

core i9を使用した場合、片顎で1分30秒でした!
1分も違うと、先生方の腕・手首の疲れや、患者様の顎の疲れにも影響してくると思いますので、とても大きな差なのではないでしょうか??

ではなぜここまで差が出てしまうのでしょうか???
それは、瞬間的に画像を処理する能力がcore i9の方が優れていることに理由があります。

上の画像をもう一度見て見ると、撮影された画像の枚数がcore i9の方が圧倒的に少ないことがわかります。これは、瞬間的に処理できる能力が2つのスペックで違うからです。一方、core i7の場合、データ合成に必要な写真を何度も取り直す必要があるため、core i9と比べると写真枚数がどうしても多くなってしまうのです。そのため、最後に3Dデータを画像合成する際でも時間がかかってしまうのです。

このようにパソコンの画像処理の能力によって光学印象のスピードに大きな影響が出るので、口腔内スキャナーの購入を検討されている方は、ぜひ、パソコンのスペックも合わせて検討すると、口腔内スキャナーのパフォーマンスを最大限に引き出すことができ、チェアタイムにも良い影響が出ると思います。

最後に

最後まで記事をご覧頂きありがとうございました!今回の口腔内スキャナーのように、精密な医療機器によって3D処理をする場合、スキャナー本体のスペックよりもデータを処理するパソコンの処理速度の差で、2倍もの差が生まれることが分かりました。また、今回記事に掲載しませんでしたが、core i5のパソコンではさらに遅く、一度スキャン位置を見失ってしまうと、スキャンを再スタートさせるまでにかなりの時間を要しました。やはり口腔内スキャナーを導入する際は、core i7以上のスペックを選択すべきであり、できればもっとも性能が優れているcore i9のパソコンを選択することが理想的なのだと思います。

ぜひ皆様が、口腔内スキャナーの導入時に購入するパソコンを悩まれている場合は、この比較記事が皆様のお役に立てれば幸いです。


最新の口腔内スキャナーの「定価」「割引後の価格」「年間ライセンス料」などをまとめた資料をプレゼントしています!技工士ドットコムの独自調査による資料で、ここでしか手にすることのできない情報。下記フォームから、ぜひ無料でご覧になってください。



     

    This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

    この記事を読んでいる人は、コチラも読んでいます!

    1. 【最新口腔内スキャナー特集 Part2】デンツプライシロナ社のセレック プライムスキャンの使い方を一挙大公開!〜仮歯の製作・セット編〜

    2. 【最新口腔内スキャナー特集 Part1】デンツプライシロナ社のセレック プライムスキャンの使い方を一挙大公開!〜立ち上げ・印象・ラボへのデータ送信編〜

    3. コラム「口腔内スキャナーの普及状況と 具体的な臨床応用例」

    4. 口腔内スキャナートリオス4出荷開始

    5. 海外最新口腔内スキャナー事情!Medit社から i 700が販売開始!i500からの改善点とは??

    6. 2021年最新版!【口腔内スキャナー購入を検討中の歯科医師の方へ】最新10機種を徹底比較!

    7. 【口腔内スキャナー購入を検討中の歯科医師の方へ】最新10機種を徹底比較!Part2

    8. 【最新口腔内スキャナー特集 Part3】デンツプライシロナ社のセレック プライムスキャンの使い方を一挙大公開!〜出来上がった被せ物のセット・Part1~2のまとめ〜

    9. 【セレック プライムスキャン特集】前歯6本の症例編〜想定模型の確認・印象データの採取からセットまで〜

    10. 【保存版】口腔内スキャナー記事まとめ一覧

    11. コラム「デジタルによって、 技工業界はどう変わるのか? – その1 -」

    都道府県別の人気ラボ一覧

    <北海道・東北エリアの歯科技工所>
    北海道青森岩手宮城秋田山形福島
    <関東エリアの歯科技工所>
    茨城栃木群馬埼玉千葉東京神奈川
    <北陸・甲信越エリアの歯科技工所>
    新潟富山石川福井山梨長野
    <東海エリアの歯科技工所>
    岐阜静岡愛知三重
    <関西エリアの歯科技工所>
    滋賀京都大阪兵庫奈良和歌山
    <中国エリアの歯科技工所>
    鳥取島根岡山広島山口
    <四国エリアの歯科技工所>
    徳島香川愛媛高知
    <九州・沖縄エリアの歯科技工所>
    福岡佐賀長崎熊本大分宮崎
    鹿児島沖縄

    技工士ドットコム公式Twitter

    1. 保護中: Oh my teeth創業者、西野誠氏が語るマウスピース矯正への想…

      2021.10.14

    2. 保護中: 【ミリングマシン特集:e-maxブロック比較検証】種類の違う…

      2021.10.08

    3. 【速報】9月からマグネットデンチャーが保険適用されました

      2021.09.24

    4. 【歯科技工士向け:ミリングマシン特集】アマンギルバッハ:Ceramil…

      2021.09.15

    5. 2021年8月2日開催!東京都歯科技工士会オンラインセミナー

      2021.08.03