厚労省|歯科技工士の先細りを懸念 人材確保策を議論

厚生労働省は、歯科技工士不足に関する検討会を立ち上げ、人材確保策の議論を開始した。興味のある方は、現在の歯科技工業界が抱える課題/背景を要約したので、本記事の最下部の参考記事を確認して頂きたい。詳しい結論については、年度末の検討会の報告書を待つこととなるが、今回の検討会では、歯科医療全体や国内外の歯科技工業界の動向を踏まえ、高い視座を保ちながら、現状課題を正しく把握し、課題解決の方向性の議論を深めることが求められている。もし今回の議論で、歯科技工人材の確保策という個別論点に終始してしまい、「歯科技工業界の将来のあるべき姿」の明確な定義や、どのようなプロセスで、そのあるべき姿を実現していくのかについて具体的に語られなければ、人材不足という問題は本質的に何も変わることはないだろう。つまり、この現在の歯科技工士不足の問題は、歯科医療全体において複雑に絡み合った、矛盾や不整合から生み出される表層的な問題の一つに過ぎないことを意味している。

検討すべき3つの論点(技工士ドットコム編集部の仮説)

1. デジタル活用で、脱労働集約
  ⇒ 技工物作製プロセスの効率化
2. 専門化を促進
  ⇒ 技工物の高付加価値化&高単価化
3. 小規模分散型から中規模集約型に経営基盤シフト
  ⇒ 販管費比率を下げて技工所の収益性向上

歯科技工へのデジタル活用

(参考)歯科技工士不足の背景(日経新聞2018/6/21の記事より抜粋)

<検討の背景>

・高齢化が進んでいる。50歳以上の割合は04年は27%、16年は48%に拡大。
・一方で養成機関への入学者は減少。95年の養成機関入学者数は3,199人だったが、2017年は927人と3分の1以下に。
・養成機関の専門学校も生徒減少を理由に閉校が相次ぎ、00年度の72校から17年度は52校まで減少。
・16年で3万4,640人だった就業者数は10年後には6,000人減少するとの試算もある。
・労働環境の厳しさを指摘する声もある。大半は個人経営で、複数の診療所から依頼を受けて製作。
・個人経営中心のため「長時間労働で、診療所からの製作費用も抑えられがち」として待遇改善を求めている。

<認識されている課題>

・厚労省は5月に有識者検討会を立ち上げ、人材確保策を議論し始めた。
・高齢化で歯のかぶせ物や詰め物の需要増が見込まれる。人材不足すると治療に影響が出かねない。

<実際に行われている対策及び、今後予定している対策案>

・「歯科技工という職業の存在が知られていないことが一つの要因」だとし、認知度の向上を目指している。
・認知度向上に向け、17年度から製作に携わる技工士の名前を書き込んだポスターを診療所に貼る取り組みを始めた。
・技工士に製作費用が適切に行き渡る仕組み作りや高校生などへのPRなど、人材確保策の報告書を年度内に取り纏める。

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